エレベーター出入口上部腐食進行例
数年前ですが、ある保守会社が手に負えないと投げ出されて困り果てたオーナーが相談されてきた例です。
機械室の制御部はその会社がリニューアルを少し前に実施しましたが、ドア開閉の不具合が続出しついには、直せないからメーカーか他の保守会社に頼んでくださいと契約先オーナーに放棄してきた経緯らしく、乗場扉回りの三方枠の裏側を見ると裏側ドア機構の鉄板留め具と上部三方枠が錆の膨張で湾曲してました。これではとてもドアが真っすぐに開閉しないので対応方法としては壁から三方枠をハツって枠、扉ごと交換するしかないと見解出しました。
建築工事も発生するので金額、工期、住民影響ともに大規模工事となるのですが、何よりもつい最近にエレベーターの制御部の改修工事を実施したばかりでなぜ、そんなすぐにこれ程の規模のエレベーター工事が必要となるのか?!とその保守会社に大きな不信感を抱いていたのを今でも覚えています。やはり、信頼のできる保守会社での現状に見合ったリニューアル工事見積仕様を確定するには、第3者のエレベーターコンサルタントからの提案が必要なのではないでしょうか?