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読書メモ「HIGH OUTPUT MANAGEMENT」

表記本を読んだので感想を記載します。

 インテル元CEOのアンディ・グローブが、書いた一冊。マネージャーについて、どのようなマネジメントしていくのか、組織設計していくのかという話から教育や人事考課まで広く解説していますが、具体的で論理的な内容で非常にわかりやすい内容でした。

 

私はここで”テコ作用”(レバレッジ)という概念を導入したい。特殊な作業活動様式によって発生するアウトプットの事である。テコ作用の高い活動は高水準のアウトプットを生じ、テコ作用の低い活動は低水準のアウトプットとなる。

2章より

⇒本書ではどのようにテコを効かせてマネジメントを考えるかという点が色々な箇所で出てくる。この辺を常に考えている点が重要と感じました。

マネジャーのアウトプット=自分の組織のアウトプット+自分の影響力が及ぶ隣接諸組織のアウトプット

3章より

⇒本書で一番有名な一節だと思います。自分もこれを胸にマネジメントしていきたいと思います。

マネジャーは情報を集めるだけでなくて、情報の提供源でもある。自分の部門の部下や、自分が影響を及ぼしている他部門の者にも知識を伝えてやらなければならない。事実を伝えるということ以上に、マネジャーは自分の目標や重点事項や優先事項などについても、特定の仕事の処理の仕方に関連する限り伝えなければならない。これはきわめて重要な事である。

3章より

⇒マネージャの情報収集と情報展開の重要性も本で何回も話されています。両方とももっとしっかりやらないといけないと改めて思いました。

ミドル・マネジャーの仕事の大部分は情報やノウハウの提供であり、物事を処理する望ましい方法を自分の感じたとおりに監督下にいる人々や影響下にあるグループに伝える事である。マネジャーや意思決定もするし、人の意思決定の援助もする。この基本的なマネジャーの仕事は両方とも、膝を交えての話合いの時、したがってミーティングを通じて飲み遂行できる。

4章より

⇒マネジャーの情報発信の重要性を考える上で、ミーティングの重要性と効率的にミーティングを実施する上での内容について解説がありました。ミーティング設計(特に1on1)をもっと考えないといけないと感じました。

MBOシステムが成功するには次の2つの質問に答えさえすればよい。
1私はどこへ行きたいか?(その答えが”目標”になる)
2そこへ到達するためには自分のペースをどう決めるか?(その答えがマイルストーン、すなわち”主要成果”(キーリザルト)になる)

6章より

⇒MBO(目標管理制度)の話ですが、OKRについての内容でした。OKRの本も読まないといけないなぁ。

訓練をするのは「誰か」ということはおのずと明らかとなる。それは「あなたがたマネジャー」なのであることがわかろう。

16章より

⇒最終章や教育訓練についてはマネージャの仕事として、教育訓練の重要性を話しています。これは非常にうなづける内容でした。

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