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読書メモ「経営戦略としての異文化適応力 ホフステードの6次元モデル実践的活用法」を読みました

表記本を読んだので感想を記載します。

 国ごとの文化の違いをホフステードの6次元モデルを使いながらその価値観を理解し、価値観の違いからくる衝突に対してどのように対応すべきか示唆を与えてくれます。ところどころで説明がある事例がリアルな感じでとても分かりやすかったです。
 こういった文化については国の違いは象徴的ですが、会社の違いや部署の違いでもあると感じていて、そういった文化の違いを何となくモデル化して捉えられると調整がしやすいため、そういった意味でも理解しておくにこしたことはないモデルと感じました。

ホフステード博士は、人間社会にある普遍的な6つの課題に注目しました。
1.権力との関係
2.個人と集団の関係
3.男性・女性に期待される役割の違いと動機づけ要因
4.知らないこと、曖昧なことへの対応
5.将来への考え方
6.人生の楽しみ方
そしてそれぞれの課題をベースに次の6次元を生み出しました。
①「権力格差(小さい⇔大きい)
②「集団主義⇔個人主義」
③「女性性(生活の質)⇔男性性(達成)」
④「不確実性の回避 低い⇔高い」
⑤「短期志向⇔長期志向」
⑥「人生の楽しみ方 抑制的⇔充足的」

第2章 多様な文化を理解するフレームワーク「ホフステードの6次元モデル」

⇒6つのモデルの説明となります。基本的にこの考え方を理解して、その違いや複数項目を組み合わせた際の特徴について理解することがこの本の骨子となります。

①コンテスト(競争「勝者が全てを手に入れる」)
②ネットワーク(個々人が独立しつつ、つながりあって関係している)
③油のきいた機会(秩序を重視するオーガナイザー)
④人間のピラミッド(忠誠、階層、内部秩序)
⑤太陽系(階層と個人主義のパラドックス)
⑥家族(階層と忠誠、フレキシビリティ)

第4章 6つのメンタルイメージとマインドセット

⇒ホフステードの6次元モデルの組み合わせでどのようなメンタルになりやすいかを例示して説明してくれています。ちなみに日本は上記に当てはまらないユニークな特徴を持っているとのことです。強みの事例として築地市場が紹介されていて、とても分かりやすいと思いました。



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