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サーモスタット

熱膨張率の違う金属を合わせることで、合わせた金属が湾曲する。この性質を利用して、電気ストーブなどの電気基板(回路)を断ち切り、ショートさせることで火事などを未然に防ぐことができます。

少なくとも80年代後半から90年代の中学校の理科で習うことだと思います。一世代前でも、大学の工学部機械工学科などで材料力学の単位取っていれば当たり前の知識だと思います。

先日、うっかり電気ストーブを消し忘れてそのまま出かけてしまい😥帰ってくると父親がブチ切れてました。火事になったらどうするだ(怒)…と。消し悪れたまま外出したことは完全に私のミスです。

「ごめんなさい」と謝りました。が、謝っても謝ってもネチネチ言ってくる父。…さすがにここまでネチネチ言われると辛い。

「サーモスタットも転倒防止装置(仕組みは簡単です。床に接触しているボタンみたいなものをきることで、電気ストーブ回路を断ち切ります)もあるから…」と私。

直後、「サーモスタット」という言葉をネットで調べ始める父親…何かが私の中でキレました。

父親は国立大学の工学部出身。私はそのあおりをもろに受けて育ちました。愛知県育ちの私は「名大(名古屋大学)、少なくとも名工大(名古屋工業大学)に行け」と言われ続けて育ちました。とりあえず自分にはそんな頭は端からない。

少なく見積っても、地方国立大の父からの要望とは思えない。ただ何を間違ったか、兄貴が慶應義塾大学に行って(しまった)事が、勘違いを産んだと思います。

結果私は一浪したうえで、地方の三流大学に行きました。せめてもの償いで、院の試験はトップで合格。学費免除でマスター取得しました。 

両親からしたら譲歩の譲歩「同じ県内の日本福祉大学には行け」も果たせなかった私ですが…福祉業界に就職したこともあり、通信で社会福祉士も取得しました(ここは学士号持ってたことに感謝
)。障害のある人のパソコンサポートという仕事のハッタリきかせるためだけに、基本情報技術者も取得しました。

結局、私達の世代を呪のように苦しめた、学歴至上主義、就職氷河期って、なんだったんだろう…って思います。

インクルーシブ教育の理念に、表面上でしか共感できないのは、こんな過去があるからな…。

一種一級の脳性まひの私の、ちょっとしたつぶやきです。

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