デビュー作が輝いていた時
昨夜、久しぶりに会った建築家の若い(大学)教授と話していて「デビュー作が輝いていた時」という本を書いている、と話したら、「年寄りの、昔は良かった話」になりませんか?」と言われて・・・再びくじけました。(題名はコルの「伽藍が白かった時」をもじったのだが)
そして、「昔は良かった」という話は、今を否定することになって、今の人を否定していると、嫌われますよ・・・と言われました。
なんという世の中だ!
吉阪隆正のデビュー作「自邸」なんかは、雨漏りがひどくて、ご子息が室内でゲタを履いていた話や、丹下健三は自邸の発表に興味がなく、撮影の時、外出していたとか・・・撮影をした写真家の大橋さんが、照明ライトでソファーを焦がしたので、クッションで隠して逃げてきたとか・・・絶対に面白いのだが・・・
意地でも書きあげる覚悟です。 (写真は文と関係ありません)