太陽の音が鳴る!?ゲルマン人と太陽
こんにちは。いつも、記事を読んでいただきありがとうございます。今回の記事は少し、話題を変えて、私が英語の語源について調べたことについて書きます。学校の図書館でこのような本を見つけました。非常に興味深かったです。
この中の一つの項目にsunとringについて書いてありました。
太陽の馬車
タキトゥスの『ゲルマニア』にはゲルマン人の太陽への信仰が記してあります。
「人々は次のようなことを信じている。それは、日の出には太陽から音が聞こえ、そして太陽の馬車を引く馬の姿と馭者の頭部から発せられる輝きが見えるということだ。」古代ゲルマン人は日の出には太陽の音が聞こえると信じていたようです。ゲルマン人は共感覚者であったという確証はありませんが、共感覚的な感性から言葉が生まれているのです。共感覚とは音を聞いて色が見えたり、味覚を感じてなんらかの形が見えたりすることを指し、おそらく人間の神経機構のどこかで五官が未分化ないしは混線しているために生じると考えられます。
sunとsound
太陽をあらわすsunと、soundは同じ語源に遡るのです。また、響き渡るような鳴き声を持つswanもそうです。太陽と音の間に密接な関係を見出していたのですね。
ringには二つの意味がある
ringも同じく、この太陽に対する信仰から生まれた言葉で、馬車の車輪にあたります。車輪ですから、もちろん視覚的な「輪」という意味もありますが、「音が鳴る」という動詞としても使います。Bells are ringing のように。車輪はガラガラという音がするからでしょうか。なかなか、想像がつかないですよね。
言葉に秘められている潜在的な
文化
言葉の語源を探っていくうえでは、やはりその言葉を生み出した民族の世界観を知ることは避けられないものです。英語はもちろん、今では世界の共通語としてのコミュニケーションツールでありますが、ゲルマン人の息吹をそこから消し去ることはできるでしょうか。私はそれはできないと思いますし、あってはいけないと思います。
(キリスト教や共産党はだからダメ)
英語の由来についてはシリーズ化していきたいので、次回もお楽しみに♪