#31 マリーの愛の証明


#読書の秋2022

初めて読んだ作家さん。川上未映子さん。

短編であるが、短い文章の中でものすごく深いことを考えさせられるようなお話だった。

「死」「愛」について物語の中で深く語られている。
哲学書ではなく物語なのだが、何とも哲学的で考えさせられてしまう。

主人公もおそらく外国人で、異国の地に住んでいる方と思われる。
だからこそ、現実味はないけれど現実から少し俯瞰した世界の中で哲学的なテーマについて考えながら物語が楽しめたのだと私は解釈する。

人物描写の仕方もとても独特。初めてこのように人物描写をする作家さんに出逢った。新鮮すぎる。そして出会ったことがないだけに私には衝撃が強すぎた。同じ人間ではないような感じ。

kindleで無料で読めるのでぜひご自身で体感してみてください。

私も別のお話を読んでみようと思っています。


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