【ピアノ初心者の30代サラリーマンがコンクールに出場するまで】⑫
<6/20のレッスン記録>
今回は無言歌集85-1の前半を主にやりつつ、後半もちょこっと。
多分これまでに臨んだレッスンで一番練習してきた。毎日最低1時間はやった。何故か燃えていた笑
練習の甲斐あり前回レッスンでボロボロだった前半のピークも大体クリア。
表現や多少の間違いは置いといて、詰まりながらも何とか通して弾けるようように。
強弱は意識したものの、メロディーはともかく左手が平坦過ぎるとの指摘があり、細かい強弱や表現を確認。
3分くらいの曲だが、出だしはmf。すぐpに変わるがまたmfに戻り、 crescを挟んでp, ppと 一旦落ち着き、f, sfでピーク、最後はpp、と目まぐるしく変化。。
起伏を意識することで、曲のイメージがかなり変わると感じた。
以下は今回特に印象に残った指摘事項。
・指先でなく、手のひらの中心から指の付け根に力を入れる感覚で。
→音が抜けずにしっかり芯がある音を出せる。
家の電子ピアノで練習しているとタッチが軽すぎてあまり意識出来ていなかった。こればっかりはグランドピアノでの練習を増やさなくては…
・息遣い(ブレス)を意識
→歌と一緒で、歌う前(弾く前)に息を吸って、吐きながら弾き始める。フォルテに向かう部分や長いフレーズ、曲の終わりも同様。自然な呼吸法で息を吐きながら弾くことで「力み」が無くなるとのこと。目から鱗。
やってみたが、強弱、ペダル、色々意識するとパンクして滅茶苦茶…
前回のレッスンから、備忘録としてノートに書き留めるようにした。言語化することで発見や疑問も生まれるかもしれないので。
皆さんはどんな事を書いてるのだろう?
話変わって、先日金子三勇士さんのコンサートへ。
全曲解説付きで、作曲家や曲紹介、弾き方についてもお話されて、本当に行って良かったと思えるコンサートだった。
印象に残っているのが、リストのコンソレーション第三番「慰め」。
ショパンとリストは親密や関係で、作曲家として互いに良い影響を与えていたとか。知らんかった。
そしてショパンが亡くなった年に作曲されたのがこの曲。
ノクターン(8番?)にそっくりなメロディーから始まるように、親友であるショパンへ捧げる曲であり、失意のリスト自身を「慰める」曲だったとも言われているらしい。
それを踏まえて聴くと、少ししみじみ。切ない感じ。
金子さんが仰っていたのが、
「譜面通り弾いてミスが無く弾くことは誰にでも出来る。コンクールによるが、優勝は出来ずとも予選は通るでしょう。ただ我々演奏家は違う。作曲家の考えや、歌詞が無いからこそ曲に込められた想いや背景を自分なりに解釈して、聴衆の皆様にお届けすること。その為にはピアノの練習以外に、作曲家の人生や生きた時代背景(産業革命、戦争、貴族文化)等を研究することも欠かさない。」と。
プロからすれば当たり前の事かもしれないが、改めてなるほど、と思った。
確かに何も知らないよりは、曲の背景を知るだけでも感情移入し、雰囲気が変わるかもしれない。
別にピアニストになる訳では無いけど、メンデルスゾーンについて勉強してみようかな。
色々な気づきがあった一週間でした👏
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