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11月の思い出

11月に何をしていたかと言われると、特に何も答えが思いつかない。漠然とした日々について色々端折って表現するなら、ひたすら歩いていた。月平均は15000歩を超えていた。というのはさて置き。あの時も歩いていた。11月26日のGHOST9コンサートに行くと決心した瞬間である。

ちょうどINFINITEのメインボーカルかつメインダンサーかつメイン顔の(個人の感想です)ウヒョンのソロカムバを控えていた時候であった。トラックリストが出てびっくり仰天、ゴスナ御用達のpapermaker wwwaveの曲があるではないか!思いがけない偶然に一人で何日にも渡って興奮していた。それにより謎にwwwave熱が高まっており、時期が時期だしなあと行かないつもりだったコンサートに無性に行きたくなっていた。ラブランゲージ聴きたかった。歩きながらそう考えていた折。大阪でのコンサート情報が舞い込んできた。めっちゃ歩きながら見た。セトリやばい。なんだこれは。魔法の言葉か。うっすらあった未練が完全に形になり、100メートルくらい迷った末、チケット手配に走った。



長いよ。前置き。
そして朝になった。結局チケット取引の話は流れてしまったが、もうなんでもよかった。堂々と当日券を購入し貴族感でも出すかということで会場に向かう。今年は地下鉄にあまり乗らなかった。地上路線で事足りていたからだ。しかしこの日は久々の長時間地下鉄、遠いしなんだか息が詰まる。中高時代あんなに憂鬱だったのは地下鉄の暗さのせいなのではないかと急に考えた。人間にも日光が必要なのはもちろんのこと、長い移動時間、外の景色くらいの娯楽は許してほしいものだ。数十分の監禁を経てようやく神楽坂に着いた。それにしても東西線に乗るとどうしても大学入試を思い出す。駅が受験生で溢れすぎて、なにこれ。東京メトロ儲けすぎだろ。と心の中で悪態をついた過去の自分を思い出す。


外に出ると、寒くて冷たい霧雨が降っていた。冷たかった。折りたたみ傘を開きたくなかったが、微妙に必要な感じだったので諦めて差した。そう言えば夏のペンミでも仕方なく日傘を開いたな。同じ傘です。通りを中盤まで歩くと英検協会というのを発見。去年の同じ頃ここで英語の試験を受けた。英検ではなかったけど英検協会で。そしてその比較的近くに会場があった。めちゃくちゃ区民センター文字通り区民センター。聞けば容量は302人?それにしてもあまりに区民センターすぎて驚いた。ルッカスのコンセプトフォトそのままのコンサートポスターを目印に、短い階段を上る。夏の会場は入るや否やロビーになっていて一目で中の状況が分かったけど今回は長かった。視界が開けて小さなロビーに到着。大きさが控えめでまさしく区民センター、もしくは学校みたいだった。行った人になら伝わるだろうか。


結構ギリギリの到着だったので、スマートに(個人の感想)当日券を颯爽と(個人の感想)購入したらすぐに座席入り、とは言っても開演まで少しあったので話をしながら待った。大阪での感動を直接聞いたりフェットチーネグミをもらったり少し話を聞いてもらったりして、最後列に一人戻るときも内心嬉しい気持ちでいっぱいだった。だんだん席が埋まっていくのがよく見える。あと少しで始まるとは言っても待ち時間はあったので変な写真を撮ったりして暇を潰した。



そこで14時になり、ついに始まるらしかった。夏はグダグダスケジュールで開演が遅れてたけど今回は正確なんだと思った。予想通りVisionが大音量で響き始めるか!?という刹那、急に目の前にギリセーと言わんばかりに一人入ってきて完全に集中が削がれた。当日券最後列という余裕にあぐらをかき(?)隣に荷物を置いていたため、もし隣だったら退けなきゃ、などと焦ってしまったからである…。ギリセーゴスティーには申し訳ないが、11月の瞬間最大憎悪を観測させて頂いた。


まあvisionの個人的見所であるジヌの高音とシンくんとの絡み、背面ジャンプはしかと目に焼き付けられた。続いてThink of Dawn。こちらもさすがに感動してしまった。あのサビが目の前で歌われているんだと不思議な気持ちにもなった。そして間髪入れずにRebornまで。夏にも見たが、より全体的にしっかり見れて良かった。Rebornを見ると自動的に過去に共感したツイート「リボーンはカンソン。笑」というのを思い出す。でもダンスブレイクのジヌからも目が離せなくて。やはり最高に良かった。


一呼吸置いてからの、お馴染みラインナップ。だいぶ落ち着いて見ることができた。夜間飛行で、プリンスってやっぱり生で見ると倍かっこいいなとか、シンくんはラインが綺麗だから夜間飛行系のダンスが異常に似合うなあとかの感想を必死に頭に叩き込む。そして相変わらずポンコツな紙飛行機。カンソンの歌うところも毎度ながら無駄に注視してしまう、するとその甲斐あってか、조금 거칠고 험해도 두렵지 않아、という歌詞に合わせてかジュニョンの背中を笑顔で叩きまくるカンソンを見届けることができた。밤샜다ではジヌの導入部を死ぬ気で脳裏に焼き付けたりはしたが、とても楽しく聴けた。振付を見る余裕もあったのでマイクの振り付けでジュンソンを眺めたり。最後の方のイウジンの表情管理♪部分も良かった!


そしてチャンネルはそのまま、大本命のラブパラシュート。自由な感じの振りなので見てる方もリラックスできた。この曲もサビがやっぱり印象的で、好きだった(告白)。あとBメロ?のジュンソン。君を見てたら足先から熱くなって飛んじゃうという歌詞で、初めて曲名に関連した内容が出てくるんだけど、それがトランポリンと一緒だな、と気づいた。トランポリンの場合はまあ前置きなく最初からジャンピンジャンピンだけど。軽快な曲の導入にはやっぱりジュンソンがめっちゃ似合う。あとブリッジでイジヌがかなり歌ってくれる曲なので期待に打ち震えながらそこを待ち望んだ。当然のごとく良かった。ジヌは思ったよりオシャレパートをやる立ち位置なんだ。と最近思った。책갈피とかね。と考えた矢先にはっ!!wwwaveの音だ!!と感知した。


책갈피。今回一番印象に残っている。ウジンがセンターに立ち、ウジンパートから始まった。あまり言葉は思いつかないが、イウジンだけが出せるあの感じがwwwave特有のメロディーに素晴らしく合っている。そこから徐々にパートが繋がっていき、サビではもう何も考えていなかった。めちゃくちゃ歌った。声が全く通らない自信があったのでもうそれ以降全部歌ってた。サビ終わりの끼워놔、でジュンソンが本気出していたのも見所だったかな。音源だと全員で歌っている感じかつサビ終わりらしく静かに収束していくところを、本気出してた。サビの前でカンソンとプリンス?が下の音歌ってるのも良い。そしてブリッジで一旦流れが変わり、이젠 기억 속에 멈춰져있는 네가 익숙해, 그때 내가 널 안아줬다면 우린  달라졌을까、という歌詞。ゴスナにしては現実みたいな歌詞だなあと思っていたのだが、そのせいなのか。ジュニョンが歌い始めたとき少し暗くなってスポットが当たって。いつも見てるアイドルのジュニョンというより、曲の中にいる一人のジュニョンに見えて。秒数にして10秒もないくらいだろうけどその時にギュンと集中してしまったのを覚えている。そんで文句なしの高音byジュンソンが続きます。笑


もう正直この時点で満足度が100を突破してしまい、MCが長かったのもあって喋りの内容はもうほとんど覚えていない。通訳のくだりしか覚えてない。울컥했다を目頭が熱くなった、눈싸움を雪合戦から言っちゃった、この二つ。눈싸움については過去私も混乱したことがあるのでわかる〜〜と思いながら聞いていた。

今度はタイトル曲に行くとのことで初めに流れたのはまさかのtrigger。あの攻撃的な音。さてはお前か!とすぐに分かった。何様。イントロをしっかりセトリに逐一入れてくれるのは本当にありがたい。そして直後にソウル!ソウル!神楽坂ソウル!ソウルのジヌパート好きだから見れて嬉しかった!!あとソウルはラップのところがすべて良い。call me tiger。そんでcontrol。これも見るの二回目で、すごく実感が沸いたのが、controlはライブ向きの曲だなあという点。ほんとそう。普通に聴くだけの時と差が大きい。他の曲にないパワフルさがクランプぽい振付から伝わってくる。視覚的にもそうだし、重心を低くして軸を作る振りであるがためにライブに力が入って本当に盛り上がる。音源とは違う。熱気。男だし…。何を言っているのでしょうか。とにかくこれはライブ曲だなと思った。実際2回連続でセトリに入ってるし。


そこからルッカス。中盤だし撮影アリということで、少し力をセーブしているようにも見えた。しかしそうだとしても、あのジュンソンパートの苦行みたいな振付のせいでセーブどころではなかっただろう…。アイドルの舞台を撮影するのは本当に初めてだったので新鮮な気持ちで撮りつつ舞台をガン見。このあたりから疲れ始めて記憶が曖昧…。peaceからのXrayでまたイントロ大活躍にニンマリしたのは覚えている。んで最後はやっぱりfeverなんだ。までがセット。でもfever意味わからんぐらい盛り上がるから仕方ない。間違いない。毎回ジュニョンが高音ぶちかましてくるのでもう不可避。あ、でもそう言えば夏はfeverへの理解が足りてなくて、あ、そこジヌなん?と思うとかいう過ちを犯したのに対し今回はちゃんと分かって聴けたのは良かった。ジヌのサビ。もう珍しくもないね。


なぜなら꿈길があるから。最高。歌い慣れてきたのか以前よりさらに自然で聴きやすかった。それになぜか、この曲を皮切りにアンコール中のジヌがあまりにも楽しそうに歌うもんだから、もうこの上なかった。それに尽きる。TYTも聴けて良かった。歌ってと言われたからこれも大声で(当社比)歌いまくった。아침이 될  때까지 비밀을 풀어줘, 멀리 도망가지 않게 숨소리를 들려줘、覚えてしまった。最後には定番化したらしいCOSMOSまで。 これも歌詞まあまあ覚えちゃってる。あんまりライブ中には歌詞がどうとか思わないけど、少し経ったときに思い出すとCOSMOSの歌詞はいいなあとしみじみ思われたりする。


一応もうこれ以上の記憶はないが、一つ思い当たることがある。いつだったかはわからない。たぶん集中力が切れてきた後半あたりだと思うが、ゴスナってアイドルだなあとか考えた、プロというか専門職というかそういう意味で。そして、私もやらないといけないことがあるな、などとぼんやり。私は昔から働くなら何か狭い専門じゃないとできないなと思っていたからやっぱりそういう領域で頑張っている人を見るとある種の憧れを感じるし、それなら私は私の得意なことしなきゃいけないじゃん。とか思った。一瞬。ゴスナは年代が近いからか、少し、ほんとに少しだけそういう身近な面から心が動かされることがある。全然関係ないのに。まあこういうのがアイドルの力でもあるんかなあと思ってみたり。


会場を出ると、半ば疲弊しつつも、来てよかったなあと寒さと共に染みてくる充実感があった。帰りはその気持ちのままに二駅だったか三駅だったかを歩いた。まあお金なかっただけなんですけど。途中、学校からの徒歩圏内ぐらいの駅を通って懐かしくなった。中1のときに学校からここまで友達に連れられてサーティーワン食べに来たなと。さすがに若い、いや幼いと体力が違かったのか?それ以降は二度とそんなことはしなかった。しかし今や7年もの時が経ち、また違う意味での体力なら付いたし。誰についていくのでもなく自分の足でここを歩いたんだという点には若干の成長は感じるような、感じないような。ちょうどそんなようなことを考え続けていた11月の終わり。色々と急ではあったけど楽しい時間が過ごせたなあと思う。








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