綴人(とじじん)の note にお越しいただき、ありがとうございます。 あらためて、綴人(とじじん)と申します。 生活の一部として製本を行う中で、気付きやひらめき、そして何より絶大な癒しをもたらしてくれる綴じ作業が大好きなことから、綴じる人として綴人(とじじん)となりました。 また綴じる行為は繋ぐ行為、人と人を繋ぐ、時を繋ぐ、意思を繋ぐという願いも込めています。 製本との出会いは20代前半で、何で見たかは忘れましたが、革装丁の本(ルリユール)がとても魅力的でカッコ
綴人のnnote にお越し頂き、ありがとうございます。 ここでは、本の仕立て直しを拵える(こしらえる)と題して、あらためて製本の紹介をして参りたいと思います。少々長くなりますが、ご興味のある方は、どうぞお付き合いください。 初めに、拵える(こしらえる)という事についての記事を以前に書きました。宜しければご覧ください。⇩ 私の部屋に、集英社から出版された日本文学全集があります。シリーズ物で40冊ほどがあります。元々は私の姉が所有していたものですが、何十年も実家の蔵に埃まみ
綴人の note にお越し頂き、ありがとうございます。 ほんの少しお付き合い下さい。^_^ 6月の個展以来、なにか焦りの様なものがあり、自分を見失っていた気がしていました。ようやくそのことに気づくことが出来ました。 どうも最近本を読まなくなっていた、というより活字を見るのが億劫になっていました。自分にとって活字を読む行為は、花木に水を与えるようなもの、いわゆる栄養ですね。太陽の光だけでは植物は育たない(自分にとっての太陽は本や作品の制作・個展など)、どうしても水(自分にと
綴人の note にお越し頂き、ありがとうございます。 その職人は言います。 「私は材料屋ですから、前面に出る必要はない」と。 先だっての個展で私はある出会いをしました。ギャラリーつながりで手漉き和紙の職人さんと繋がることが出来たのです。 自宅から車で40分程のところに「紙漉 さとう工房」を構えていらっしゃいます。個展中に工房を訪ねることのお約束をし、個展の後始末が終わった私の休日に伺いました。 山道をくねくねと上り、すばらしい景色を眺めながらの先に工房はありました。そ
綴人の note にお越し頂き、ありがとうございます。 一昨年の縁があって、今回ギャラリー主催の個展を開かせて頂くことが出来ました。 会期は3週間、前回より長く展示して頂きました。 お陰様で沢山の方に来て頂くことができたり、ずいぶん疎遠になっていた同級生とも再会ができたりと大変刺激的な日々を送る事ができました。 あと4日で会期が終わる会場で、この文書を書いています。 沢山のお言葉を頂くことが出来ました。どれも予想以上の賞賛の声で、かなり戸惑っています。正直言って、こ
綴人の note にお越し頂き、ありがとうございます。 2024年5月28日、今日が私の個展の初日です。 本来であれば、今日は公園管理員の仕事のある日でしたが、イベントの関係で急遽振替休日となったため、会場に在館することが叶いました。 かみさんが気を使って、初日に在館出来ないのはまずいということで休みを取って会場入りする予定でいました。 専門的な解説が出来ないということで、多少緊張していたようですが、少しホッとした様子です。彼女の知り合いも来て下さるようなので、今日は二人
綴人の note にお越し頂き、ありがとうございます。 騒騒しい休日が終わりを告げた早朝、ラジオを止めて雨音を聞きながら革を漉く。硬めの革はシャリシャリと音をたてて、こうありたいと思う現実に近づいていく。 個展の知らせを聞いた古い友人から知らせが届いた。 「同期でまだ続けている奴がいることが嬉しい、お前、凄いな。還暦を過ぎると年賀状のやり取りもめっきり減って、誰が何をやっているのか分からないよ。」 こうありたいと思う現実を「夢」と定義するなら、自分はいまだ夢で暮らして
綴人の note にお越しいただき、ありがとうございます。 どうも、勘違いしてたみたい (-_-;)・・・。 いままで自分は文系の人間だと思っていたのだけど、 どうも理系らしい (-_-;) ・・・読む本がそっち系だもの。 どうも、勘違いしてたみたい (-_-;) ・・・。 小学生、夏休みの算数400問計算ドリルで1番出来たグループに入って、嬉しくて母ちゃんに言ったところ、「うぬぼれるんじゃない!」って叱られ、どうしていいのか分からなかった。なぜ叱られる? 控えめでい
綴人の note にお越しいただき、ありがとうございます。 3月22日、朝おきて、名残雪というには語弊があるような積雪にびっくりした。私の住む新潟では、この時期雪は降ってもここまで積もることは滅多にないので、さすがに白一色の風景は驚きました。 3月、放射冷却で田んぼの水たまりに薄い氷が張ることがあります。これを蝉氷(せみごおり)と言います。蝉の羽のように薄く、パリッと割れてしまうところからきています。冬の終わり、早春の時期の表現に夏の生物を比喩として使うところは、日本人の
トジジンノ note ニ オコシイタダキ アリガトウゴザイマス シンダラ イシキ ハ ドコヘイクンダロウ? ミテイルケシキ ヤ ユメ ハ ノウナイ ノ デンキシンゴウ ノウ ノ ナカデハ ゲンジツ ト ユメ ノ クベツハ ナイ デンキシンゴウ ヲ ノウ ガ カイシャク シテイルダケ カナシイ トカ ウレシイ トカ ツライ トカ タノシイ トカ ノウナイブッシツ ノ チガイ ノ サヨウ ソノ チガイ ハ ジッカン トシテ イシキ デキル シンダラ イシキ
綴人の note にお越し頂き、ありがとうございます。 意識を変えれば行動が変わり、 行動が変われば環境が変わり、 環境が変われば人生が変わる。 いつか読んだ本で書かれていた言葉です。誰が言ったのかも忘れましたが、すごく心に沁みたので留め置いていた言葉です。 個展に向けての準備が進む中で、パート先の会社でのストレスが制作に影響するのを感じていました。仕事の内容はとても面白いですし、私の技術も認めて頂いていました。その会社を悪く言うつもりはありませんが、まだ経験不足の
綴人の note にお越し頂き、ありがとうございます。 2月三連休の初日、かみさんは女子会とやらでお昼を食べにお出かけ。放置された私はというと、個展の準備で一日部屋にこもりっきり。 正直、ありがたい。 現在はカリグラフィー作品に没頭中。 大好きなゴシック体の作品を制作中。かなりの集中を要する書体で、頭も手もかなり疲労する。 内容は「オズの魔法使い」、前々から書いてみたかった。(*^-^*)v なにせ文字高が5㎜と小さいため、疲労度が半端ない。1時間も経つと手が振る
綴人の note にお越し頂き、ありがとうございます。 私 「おまえ、これがだめだったら就職だからな!」 娘 シクシク・・・(泣) 予備校担任 「ダメだからって簡単にランク下げて東京に行きますじゃ、その先に何があるの? そんなのただの観光じゃん!」 浪人をしていたうちの娘、いよいよ大学の志望校を決める段になっての3者面談。かみさんはこの緊張に耐えられそうもなく私に「行って。」というので、のヒトコマ。私も予備校の担任の先生もこの子は芯の強い子で、やれば出来ると知っていた
綴人の note にお越し頂き、ありがとうございます。 タイトル上の画像は、集英社から刊行された日本文学全集の中から、林芙美子集を手に取って表紙をデザインしたものです。 この文学全集は、私の姉が小学生だったか中学生だったかは定かではありませんが、叔父から贈られたものを、私がちゃっかり頂いたものです。 平心低頭謝罪しなければいけないのは、林芙美子さんを読んだ事がありません。なので、どういった作家さんなのかを解らないまま著書を製本したわけです。これを機会に読んでみようと思う
綴人の note にお越し頂き、ありがとうございます。 私の生活の中に製本が深く浸透していますが、じつは製本よりも長い付き合いになるのがカリグラフィーです。そのキャリアは30年以上になります。 カリグラフィーを知らない人に説明をする場合、西洋書道ということがあります。カリグラフィーを直訳すると、「美しく書かれた文字」となりますが、その語源はギリシャ語の美しい(calli)と書く(graphein)です。 また、幾何形や植物や動物といったモチーフで文字を彩飾(イルミネーショ
綴人の note にお越し頂き、ありがとうございます。 日々製本に関わる生活をしています。憧れであった革装本が作れるようになり、革装丁はそれだけで充分豪華で満足ではあるのですが、さらに上を目指したいと考えるのは人の常です。 御多分に洩れず、自分も身の程知らずだなぁと思いつつも冒険に出たいと思っています。 革装丁の表紙をさらに豪華に飾る方法としていくつかあります。 まず、金箔で飾るものが豪華で見ごたえがあります。特にイスラム圏の本は眩いばかりの装飾が目を引きます。イスラムで