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見せ方がよかった! 【展覧会の感想】マティス 自由なフォルム 編
こんにちは。
国立新美術館で開かれていた、マティス展。
最終日前日にようやく行けました。
今回は備忘録程度です。
予習に使ったコンテンツ
今回は美術手帖ばかり見ていました…
公式HP
美術手帖 (有料)
マティスの「切り紙絵」を楽しむための10の切り口
マティスの鑑賞が楽しくなる、意外な10のエピソード
マティスの「切り紙絵」技法はいかに誕生したのか?
《花と果実》1952-53、ニース市マティス美術館蔵
この展覧会のために修繕され、初来日となった作品。
私もこのカラフルで美しい作品を見たくて、行きました。
大きな作品。
作品から距離を取れるようにロープがはられていました。
写真撮影もOKでした。
大きな作品なので全体を写したいとなると、必然的にある程度距離をとることになります。
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さらに、展示室の中央には大きなベンチがあります。
私の記憶では、作品全体を写したいとなると、ベンチの後ろから撮ることになった感じです。
作品の大きさと、展示室のベンチ。
このベンチは、人だかり緩和のアイディアでもあったのではないかなと思いました。
座って休憩しながら、作品が見れる。
展覧会の中盤の目玉作品の前でこういうことができるのは、贅沢な気分になりました。
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それぞれのモチーフは、手で曲線を切ったんだろうな、という不規則性を感じました。
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でも、直線部分は
カッターでも使ったのかな?
ハサミってこんなに真っ直ぐ切れるものなのかな?
と感じました。
メリハリというか、大きな違いを感じました。
この違いは、意図したものなのでしょうね。
ヴァンスのロザリオ礼拝堂 1948-
マティスは、ヴァンスのロザリオ礼拝堂の建設に1948年から4年間にわたり携わりました。
本展では、ヴァンスのドミニコ修道会とマティス家の許可を得て、礼拝堂の内部を原寸大で再現しました。ステンドグラスを通じて差し込む鮮やかな光も表現し、1日の光の移り変わりを約3分で体験することができます。
この内部の再現の前に、礼拝堂の外観がわかるマケットが展示されています。
手前側から日光が当たると、ステンドグラスが美しいだろうな
という想像をめぐらせることができます。
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そして実際に、礼拝堂内部を再現した空間へ。
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時間の経過によって、差し込む光の角度や強さが変わり、礼拝堂内部の様子が変わっていく様子がよくわかります。
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礼拝堂内部の展示の前にマケットを見ているので、光の動きを確認しながら、室内の変化を感じ取ることができました。
マケットの展示が効果的だなあと感じました。
見せ方が工夫されていて、理解度が上がった
個人的な感想ですが、見せ方が工夫されていたなあと感じる展覧会でした。
大きい作品だからこそ、そしてベンチがあることで、必然的に後ろに下がって観たくなる《花と果実》。
「順番守って並んでください」「近づかないでください」と交通整理されるよりも、ずっと気持ちよく観ることができました。
単純に、展覧会の中盤で座る場所があるのも嬉しかったです。
ヴァンスのロザリオ礼拝堂については、マケットを見ていたからこそ、礼拝堂の様子を深く理解できたと思います。
そのほかにも、舞台衣装については、実際にその衣装が使われている映像と一緒に展示されていました。
理解を深めやすい展覧会だったなあと感じました。
おまけ
高級な街、乃木坂〜六本木。
ランチに困りましたが、星乃珈琲店六本木店に助けられました。
オムライスドリアおいしかったです!
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ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました!!