初心者教室に参加してみて
大人になってから、新しいことを始めるのって
すんごーーーーーーく、ハードルが高いですよね。
わかります。
精神的にも、時間的には、体力的にも
10代のようにはいきませんし。
でも!
大人になったからこそ、楽しいと思えることもあるんです。
今日は、初心者教室の大まかな流れ・感じたことをお伝えしたいと思います。
※教室の流れ・内容は、各道場によって違うと思います。
一例として、参考程度に考えていただくようお願いします。
① 少しだけ講義
まずは、弓道の基礎を簡単に講義いただく。
「礼記 − 射義 –」 (らいき しゃぎ)
→儒教の書物の一冊。その中の一節。
弓道の理念を説いている。
「射法訓」 (しゃほうくん)
→吉見順正の遺訓。
吉見さんは徳川時代の紀州藩の名藩士。弓道を教えていたそうです。
内容は、弓道の技術を詳述しています。
「射法八節」 (しゃほうはっせつ)について
①足踏み (あしぶみ)
②胴作り (どうづくり)
③弓構え (ゆがまえ)
④打起こし (うちおこし)
⑤引分け (ひきわけ)
⑥会 (かい)
⑦離れ (はなれ)
⑧残心 (ざんしん)
こんな感じの内容をざっくりと。
ええ、大丈夫です。
私は何を言っているのか、微塵もわかりませんでした。
② 徒手・紐弓で練習
射法八節の流れに沿って、弓などの道具は使わずに、手だけで射法八節の練習をします。
形の練習ですね。
その後、紐を使って、同じように射法八節を練習します。
紐の位置を矢の位置と仮定してイメージしながら練習します。
順番を覚えるので必死でした。笑
③ 素引き
素引きは、素手で弓を引いてみること。
射法八節に則って実施します。
矢もつがえてないのに、長い弓を持っただけで難易度が上がります。
初心者は耳の前あたりまでしか引いてはダメだそうです。
怪我をする可能性があります。
初めて弓を持つので、ちょっとテンション上がります。
④ 巻藁をひく
巻藁は、藁をギューギューに束ねたものです。
ぱっと見、米俵みたいです。
的まで飛ばすのは、リスクが伴いますので
射法八節をある程度できるようになるまでは、巻藁を相手にお稽古します。
昔は「巻藁3年」と言われていたそうです。
3年ずっと巻藁だけは心が折れてしまいそうです。
現代では数ヶ月でしょうか。
ありがたやー
⑤ 的前の前に、体配練習
体配とは、すごく簡単に言うと
弓をひく前後の決められた動作のことです。
歩き方や座り方なども決まっています。
射場では段位関係なく同じ所作で弓をひきます。
初心者とはいえ、学んでから射場へ行きます。
正直難しいです。
美しい体配に憧れます。
まだまだ自信がないので、私も練習します。
⑥ いよいよ的前!!
巻藁である程度引けるようになったら、いよいよ的前!
射場に立ちます!
私は、夫の高校のOB会主催の夏合宿があり参加させて頂き、的前デビューしました。
とっても特殊だと思います。
巻藁ではそこまで緊張しなかったのに、初めての的前は足が震えるほど緊張しました。
その後、初めての的前練習で足が震えている生徒さんを初心者教室見たので、私だけでは無いようです。
それでも、習ったように弓を引けば、矢は飛んでくれます。
的に届かなくても。
夫に「どう?28mは遠く感じた?」「的が小さく感じた?」
と聞かれましたが、特にそういった感じはしなかったな。
ふむふむ。こんな風に見えるんだー。
どこ狙えばいいんだ?
でした。笑
⑦ あとは、ひたすら練習あるのみ!
的前まで行ったら、あとは弓道を辞めるまで基本的には同じ事を練習していきます。
いや、もー、本当にずっとコレ。
きっと、心から満足することは無いんじゃ無いかしら。
おわりに 私が感じたこと
弓道のすごい所は、段位は関係なく全員同じ事をしているところ。
経験も性別も関係なく、基本的にハンデ無しで勝負するところ。
そして、ハンデ無しでも上手な人と勝負になる可能性がある。
万年文化部の私でも、頑張って練習すれば上手になれる!はず!
試行錯誤を繰り返しながら、ひたすらに年齢・性別関係なく同じ道を進んでいく。
これって、結構すごいことでは無いかと思うのです。
大人になってから始めると、職場以外の人との繋がりもできるし
試合や審査が平凡な生活に刺激を与えてくれます。
大人になったからこそ分かる、教えてもらえるありがたさ。
とっても楽しいです。
実は今回、この文章を書いていて、射法八節を忘れていたので
もっと技術も知識も磨いていきたいと思いました。汗
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
ぷぷ
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