
弓道 なぜ道着を着るのか?
以前に、弓道の服装についての記事を書いていましたので、載せておきます↓
参考になれば嬉しいです。
で、今回は、なぜ道着を着なければならないのか?
について、考えてみたいと思います。
考えるきっかけの出来事
先日、合同のお稽古でのこと。
親子で教室に通っている方がいまして。
(親子で同じ趣味って良いですよね☺️)
で、親御さんは道着なのですが、お子さんはジャージ。
「道着を着たがらなくって」
「弓道をしたいのであって、道着が着たいわけじゃない。とか言ってさぁ…」
とのこと。
ふむ。
私はむしろ、道着を着ることでちょっとレベルアップした感じがして、嬉しかったのですが。
そういう感覚の人もいるのか。
そうか、そうだよね。面倒だし、暑いし寒いしね…
練習は道着でするものだと思っていたので、全然疑問に感じていなかったのですが。
確かに、なぜ道着を着なければいけないのか?
説明できなかったので、ちょっと改めて考えてみることにしました。
「ルールだからだよ」っていうのは簡単だけど、納得しづらいですよね。
教本にヒントがありました
弓道教本 第一巻 P127
術技を離れた礼は射にあらず、
礼を失した射技は弓道ではなく
射技のみにとらわれて礼節を失ったものは戯射であり、乱射である。また、礼に溺れて射技をおろそかにしては亡射となる。
『射は、礼に始まって礼に終わる』
と言われているように、時・所・位をわきまえ、その動作は荘重優雅に、その心は純真清澄に、射と礼とが渾然融和して一箭に誠をつくすことが弓道の本旨である。
だそうです。
礼節とは
その場に応じた常識的な行動や、人と接する時には当然守るべきだとされている決まり。
類義語:マナー、行儀、作法 など
射礼の項目にはなるので、日々のお稽古の内容ではないのですが、基本的にこの考え方で良いのではないかと思います。
礼の無い射は戯射。要は遊びだし、動作は良くても射技がイマイチならそれも弓道ではない。
といった内容が、教本にハッキリ書かれていることに少し驚きました。
ただ、先生方を見ていてもきっとその通りなのだろうと思うし、私も心に留めてお稽古しようと思います。
TPOに合わせて、失礼の無いように
私の道場では熱中症対策から夏は道着の着用は必ずではありません。
完全室内でないかぎり、本当に暑くて、汗でびしょびしょになります。
体調に合わせて、衣類の調整幅があるのは、良いことだと思います。
でも、さすがに射会や外部講師を招いての教室で【ジャージ】は道具の揃っていない初心者さん以外は認められないと思います。
先生から教えていただく立場として、必要な礼儀をもって臨む必要もあるとも感じます。
逆に、内輪での練習。
部活の毎日の練習とかでは、ジャージでも良いかもな。とも思います。
要は、時と場合によって、状況にあった服装をしましょうね。という話ですね。
道着は、弓道のユニフォーム
陸上選手が走りやすい服装をするように
柔道では、帯のある道着を着るように
弓道のユニフォームは道着なのだと思います。
ジャージでも練習はできると思うのですが、やっぱり、道着を着て、その上でのフォームチェックが良いのではないかと思います。
なぜなら、審査では道着を着るから。
道着を着た立ち振る舞いを審査では見られるからですね。
道着に慣れておいた方が、緊張するポイントも減ると思います。
審査の時だけ着るとなると
審査=緊張する
道着を着る=緊張することをする
になるリスクがあると思います。
私はとても緊張に弱いので、できるだけ緊張する要素は取り除きたいです…
あと、単純に道着を着て帯を締めると、ちょっと気持ちが引き締まります。
「さ、弓を引くぞ」
という気持ちにさせてくれます。
さいごに
今回、きっかけはありましたが、特に批判したいわけではありません。
なぜ?と言われた時に、何の説明もできずに
「決まりだからだよ」
というのが嫌なので、自分なりに考えてみました。
ちょっと考え過ぎている感は否めませんが…汗
高校から弓道をしている夫は
「別に学生はいいんじゃない?」
と寛容でしたし、私が堅すぎるのかもしれません。
うーーーん。
何だかツラツラと書きましたが、
お互いに良い気持ちで練習できるようにしましょうね。
って事だと思います。
ただ、弓道歴が浅く、弓道の暗黙の雰囲気などを分かっていないかもしれません。
こんな単純な話でないのかもしれないし、逆に弓道歴が長くなったら、些細なこと過ぎて気にもならないかもしれませんし。笑
弓を引くことだけでなく、いろんな方の弓道との向き合い方を感じながら、私自身も成長できればな。と思いました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
ぷぷ