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ウツを生きる

 抑うつ症、と診断されてから20数年。調子が良い時もあれば、これって何?という症状も出る。
  長年付き合っていてもイヤなものはイヤだ。
  病気はなってみないとその辛さは理解できない。悔しいが事実。
  今時はいろいろな造語があって、なるほどと思う言葉がある。
  「微笑みうつ」。私は優しく美しい微笑みなどはできないけれど、できる限り人前では笑顔でいることにしているし、冗談も言う、大笑いするが、その後自宅に戻るとどっと疲れがでる。
  今年は暑さが辛かった。それでも気持ちは落ち込み目、朝は早く覚めていても、起き上がることができない。
  連れ合いや実の姉さえ「怠け者」と罵った。
  連れ合いが少し理解し始めたのは、過呼吸がひどくなり手足や顔面も痙攣を起こした時だろうか・・・。
  この病気になり、でも頑張った。
「カウンセリング講座」にも通った。犯罪被害者支援のボランティアにも参加した。
  一番は女性支援 センターだった場所で「ルポライター講座」で学べたことが嬉しかった。しかし、そこの職員からいじめを受けたことで、その場所には行くことができなくなった。
  抑うつ症にはトラウマも関わっている。
  フリーのライターを目指したが、依頼された場所に行くことができない、時間を守れない(これが最大の難題)で断念した。

主治医から「仕事は無理ですね。」と告げられた時の絶望感は今も続いている。が最近は年齢的にも諦めが心の半分以上を占めるようになった。
  二、三週間に一度の診察が今の私を維持しているように思う。
 病気になり良かったことと言えば、同種の病に苦しむ人の辛さを理解できるようになったこと。
  それでも、この20数年はなんだったのだろう?と常に頭の中をめぐっている。

  思うに任せない心と身体に、頑張れ、頑張ったよね❗と己を励まし続けている。
まだ頑張れるのかな?と自問自答を繰り返しているのも事実ではあるが。。。

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