rich_dunlin17

2004年生まれ。

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ギターと珈琲

ギターの掠れた様な音の中に重厚感を感じるそんな所が好きだ。人の声と同じように何重にも聞こえるときもあれば、時の流れに寄り添うようなゆったりとしたメロディを奏でる時もある。 私は友人とジャズバンドを組んでいる。担当するのはアコースティックギターだ。だが偶にピアノも弾くし歌も歌う。2人のユニットバンドであるため難しいルールなど無い。 今日は1月の本番に向けて、old jazzに分類される?「moanin」の練習をした。弾き方が悪いとゔぃーんっと間抜けな音になり、上手に音を出せ

    • 心の温度 見えない空

      あるところに少女が居た。 少女は少し変わっており、周りからは煙たがられていた。 少女は自分の作った料理を緑のある公園に持って行き、1人でピクニックするのが趣味だった。 少女はある男に恋をする。彼は全盲であり、公園でいつも1人空を眺めていた。 一 彼は私の中身を受け入れ、いつも楽しそうに話を聞いてくれた。行ったことのない遠くの場所へ連れて行き、色々な話をし、触れて、沢山のモノを伝えた。 私はイジメからのストレスで逃げ道となっていた、手料理を振る舞った。1口食べて、いつも

      • 価値観の違い

        価値観や考え方の違いは人間関係を構築する上で1番苦労する部分だと考える。 その結論として、上手く人と付き合う事には受け入れる事だと思う。 ただ私の中の結論であり、それが1番かと言われればそうでは無い。 距離を置く、攻撃する、受け入れる、気にしない この4パターンがあるとすれば、「攻撃する」以外も選択肢であればどれも正解とすら感じる。 では何故受け入れる事が最適化と考えるのか、理由は2つだ。 1つは自分の視野が広がる事。 2つはお互いを尊重し良好な交友関係を築ける事。 視

        • さびしくない

          梅が咲き始めて残雪が所々残っている日、春を感じながらお散歩をした。 フランスに行くのもあと1ヶ月半、銀座に就職する子や同じく共に留学をする子、他の道を目指すために大学に行く子いる。 そんな中、お散歩の道中可愛らしい女児2人が歩いていた。 「わたしたち、どっかで、おわかれだわねっっ」 「そうわねっっっ」 2人は手を繋ぎスキップをしながら同じ方向を歩いていく。 何故かそんな光景に元気をもらえた。別れること、離れる事がさびしかった訳では無い。これが進むという事なんだなとなんとな

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        ギターと珈琲

          チョコチップパン

          地元から東京に戻って数日がたった。 バイト先や大家さん、学校で食べ物を沢山貰い、日々手を合わせ感謝をしながら食べている。 ここ最近、生と死とを向き合うことが多く、身近にいる人間関係や時の大切さ、それと日々の生活の質を自分の中で問う時間が増えていた。 そんな中で4割引になったクマのイラストが描かれたチョコチップパンを暖房のついた部屋で食べながら、やっぱりこの幸せが1番大きいなと実感した。 電話をかけたら嬉しい、と出てくれる親友に、夜遅く帰る私を心配してくれるお隣さん、自分の夢

          チョコチップパン

          年越し蕎麦

          12/30 毎年12月30日は、年越し蕎麦を祖父を筆頭に作る。 地域柄そこまで寒くなく雪がパラパラ降れば老若男女テンションが上がってSNSにあげたり、知人に写真を送ったりする位わくわくになるのだ。 そんな場所でその日も太陽が照って温かかく、朝の10時頃から蕎麦を打ち始めた。うちの家は10割蕎麦と言って小麦等を一切配合せずにそば粉だけで作る田舎そば。それを盲目の祖父が手の感覚と経験だけで8人の親族と協力して作っている。 祖父と弟、従兄弟は蕎麦を捏ね、父と叔父は伸ばし、私が切り

          夜の飛行機と地元

          19時頃、実家に帰った。 夜の飛行機から見える家や街の光が好き。 この広い世界で人々は生活をし、生きているんだと感じられる。 自分がただ目の前の事だけに必死になって一喜一憂しているのが馬鹿みたいだ。 地元の輝き具合もまた違う、人々の生を視覚化したようなな感じだが、田舎の方は星屑をぱらぱらぱっ、と神様の創造物みたいであった。 暗い藍色の空に氷のような色の光 自然のものこそ美しさの頂点だと感じていたが、人々がこれまで培ってきた創造してきたモノも違う美しさを放つ事を知った。

          夜の飛行機と地元

          私に宿る燈(ひかり)

          私の心の教科書を見つけた。 小日向まるこさんの「見つけたいのは、ひかり」という詩と絵の本だ。 大切なものは何か、見つけたいのは何か、言葉にして情景にして見つけ出させてくれる本。 いつも私の心にぽっかりと穴が開いて誰かと居ても好意を貰ってもその穴を風が通り抜ける。近くにあるのは知っているが、手が届かない。汚してしまう。それが悲しくて寂しかった。相手に縋る事もあったし、解ってくれないと八つ当たりをした日もあった。そうしてしまう自分が嫌で、隠そうとすれば殻に籠って笑顔を作った。

          私に宿る燈(ひかり)

          私のミルクティーの飲み方

          濃いめのストレート2、3口飲んで香りと味を楽しんでからミルクをゆっくり入れるの。 そしたらモクモクって雲みたいに絵の具を水の中に入れたみたいに模様が出るから混ぜないでそれを見て楽しむ。 ミルクが下に沈んでいくからそれを待って、ティースプーンで1回、2回と軽く混ぜるの。 私はストレートのミルクティーが好きだけど幼い頃の母が作ってくれた甘いミルクティーも好き。ベランダで淡い臙脂色に染まった夕日を見ながらほっと一息ついた日を思い出す。 全てに違う美しさが出てテクスチャーの違いも

          私のミルクティーの飲み方

          枯葉吹雪

          枯葉舞う季節 イチョウや紅葉が風で舞い、 藍色の空にとんでゆく。 “ねえ君は1人なの?こっちにおいでよ。” 木の葉が自分に語りかけるようで、 でも何故かすぐに地面に落ちてゆく。 置いていかれるように、 または自分の居場所を知らせるように。 朧月夜に自分の気持ちを隠して。

          ミシュラン主催のパーティーについて

          先日、ミシュラン主催会員制のパーティにスタッフとして参加した。 1つ星、2つ星、3つ星と素敵な飲食業界の方々が賞を貰い、乾杯用のシャンパンを配ったり、お客様の対応をしたりととても忙しい1日だった。 著名のシェフと話せた事、皆様素敵なお召し物を着ていらして「絞り染めの着物だあ」「某呉服店のドレスだあ、小物だあ」と見ていて楽しかった事、貴重な会のお手伝いができた事、とても誇らしく自分もあの場に立ちたいと夢が明確になった日となった。 自分がこれから進む道は決して煌びやかなだけ

          ミシュラン主催のパーティーについて

          テーブルウェアフェスティバルについて

          切子工房や焼き物、洋風の小物から掛け軸まで。食器が四季やイベントに合わせて素敵な空間となっていた。 先日、東京ドームシティプリズムホールで行われたテーブルウェアフェスティバルに参加をさせていただいた。まだ19歳であり知識も浅く、金銭面も豊かでない故、食器カトラリー等は買えず、素敵なお酒の試飲を好きな切子で飲めるブースがあったが眺めるだけとなった。 今日はその感想を書こうと思う。 今回初めて参加したのだが、なんというか、身の程を知った。。好きな企業様や職人様は数名おり、まだ

          テーブルウェアフェスティバルについて

          別れ

          人と別れた。 好きかもしれないと思ったら壊れてしまった。 今後の生涯を共に歩んでいくんだ、と思っていた人と。 恋はしていなかった。 でも愛はあると思っていた。 別れて気がついた。私はあの人の事を好きじゃなかった。相手には思いやりがなかった。それがただ、悲しかっただけだった。 僕は言う「側に居て」君は言う「貴方で居て」 そんな歌詞があった。 私達はどちらも“貴方で居て”欲しくてそれに相応しい選択をしたのだと思った。 悲しさだけが心に残った。

          白色の夫婦

          先日、夜8時頃。 紅葉やイチョウがパリパリになり風を舞う。 白杖をついた老夫妻が居た。恋人繋ぎで片寄せ合って歩いていた。退勤ラッシュの最中その2人だけが浮き彫りになって見えた。 寒さも厳しくなり、私はコートを羽織りながら袖に手を引っ込ませて歩いていたがそれを見てあったかくなった。 素敵な御夫婦

          白色の夫婦

          初めての気持ち

          この気持ちはなんだろう? 恋愛じゃない。 手を胸の前で重ねて相手を見つめるんじゃなくて、お互いに見つめあってる訳じゃなくて、 歩を合わせて同じ方向を見ているの。 後者は現実的なイメージで。 前者は夢や希望が詰まってる。 その人と傍に居ることを思うと、 「今、本当に、わがままは言いません。これ以上に何も望みません。ただ、今この瞬間を平穏に過ごせますように。」 って感じるの。 ドキドキじゃない。ワクワクじゃない。 この不思議な気持ち、なんだろう??      

          初めての気持ち

          バスタオル-幼き日々の思い出-

          香りは人を過去に連れていくとどこかで聞いたことがある。難しい話を言えば、五感の中で嗅覚だけが記憶を司る海馬に働きかけているからだとか。 22時をまわった頃、暖房の着いた部屋で乾いた洗濯物を畳む。次の濡れた洗濯物が待っていた。寝ているうちに暖房で乾かしてもらうのだ。 うつらうつらしながら私はバスタオルの柔軟剤の香りを嗅いだ。幸せの匂いがした。 ー それは丁度小学校にあがったばかりの頃だった。 乾いた暖かい風に母が忙しそうに洗濯物を干している。私はそれを見ながら泣いていた、理

          バスタオル-幼き日々の思い出-