新コンプレックス Vol.7
ボクにメールを送ってくれたシンガポールのお客様は(Vol.6のシンガポール人とは別の方)、
チェックインする日の朝、電話してきました。
外国人のお客様が電話してくる場合、そのお客様の母国語が英語であるにしろ、無いにしろ、ここは日本なので、ハッキリゆっくり、分かりやすく、
時には何度も同じフレーズを繰り返してくれる事が多いのです。
でも、そのお客様は違いました(笑)。
物凄い早口の英語で、自分の名前を告げると
「英語分かる人だして!」
と言うわけです。
そういう気の利いた人はいないなぁ〜って、
英語で言おうかと、一瞬思ったりしましたが、
ややこしくなりそうなんで、
どうぞ!って、言っちゃいました!
すると、
物凄い早口で、
「昨日黒川温泉に泊まったんだけど、凄い雪で参ったよ!
そっちは雪、大丈夫かい?」
「あ〜、雪、無いよ!」
「よっしゃ、じゃあ、これから行くけど、道は大丈夫かな?」
「う〜ん、どうだろ? 黒川からだと、山並みハイウェイは、通らずに、
387号から210号で来た方が安全だよ!」
「今、210号にいるんだよ!」
「?? じゃあ、もう大丈夫じゃない?」
「じゃあ、後でね〜!」
…それから30分後
ハロ〜〜!!
なんか、聞いたことある声だぞ!
もう着いたのか?
まだ、12時にもなってね〜し、、、
「あれ?さっき電話もらいましたよね、、
ずいぶんと早かったですね〜!」
「おーミスター!
ここまで来るのは大変だったぜ!
黒川温泉の人が、山並みハイウエイを通らない道を教えてくれたんだ!」
「それが387だよ!」
「おー、多分そうだよ!
ところでミスター!名前は?」
「あ〜、ササガワだよん!」
「おーけー、ササガワ!(呼び捨てかよ)よろしくな!」
もう、それからは、
ササガワいる?って来るわ、
電話も来るわ、
超大変!!!
そして、翌朝湯布院も雪が、、、
おーミスターササガワ!
この車、ノーマルタイヤなんだぜ!
どうするべ?
大丈夫!大丈夫!
昼には溶けるから、ゆっくり出発すればいいよ。
しかし、せっかちな彼は、色々と策を講じ、
本来は、熊本に返す予定だったレンタカーを、
湯布院に返す策を思いついたのだ。
ミスターササガワ!
電話して、それが出来るか聞いてくれないか?
いーよ!
と電話してみると、返却は出来るも「乗り捨て」になるので
その料金がかかるという。
なんか彼はスタッドレス付を借りることが出来なかったので
こんな事態を招いたと怒ってるよ!
と伝えると、そ、そうなんですか、、、少々ビビった様子。
彼にコンプレイン言っておいたよ!
と言うと
お~流石ササガワ!
なんて喜んでる!
結局乗り捨て代は9千円ほどかかるとのこと。
彼に伝えると「まあ、仕方ない!」
ところでレンタカー屋まで誰が運転するんだい?
と、自分は全くその気が無い。
「い~よ、ボクが運転してやるよ!」
「大丈夫か?」
「大丈夫だい!!」
というわけで、先ずはガソリンスタンドでガソリンを入れて
レンタカー屋さんへ行き返却。
駅までは、旅館の車で送ってあげた。
ササガワ!世話になったな。これはシンガポールで有名なFOODだ!
ビーフジャーキーみたいのをいただいた。
う~ん楽しい出会いだっだぜぃ!