第二章 三話 オカ研合宿②
どうやら、斎藤先輩の親戚は貸別荘の管理人をしているようで、朝から夕方まで仕事だという。
僕達はひとまず、ご親戚の実家の方に降ろされると、先生達は荷降ろしの為に、宿泊予定の貸別荘へ向った。
斎藤先輩がチャイムを押して玄関から出て来たのは、見るからにツッパリというか、不良の女の子だ。チューイングガムを噛みながら、僕達を軽く睨みつける。
「遅いよ、謙治。そいつらがオカ研の仲間?」
「久しぶり、恵子ちゃん。相変わらずとっぽいなぁ。そうだ。彼らは俺の可愛い後輩なんだ。お手柔らか