心が痛い 思い出が痛い 時の流れが痛い 出会いと別れが、どうしようもなくて 受け入れる力を振り絞るが 痛いものは痛い 正論が嫌いです 自分が正しいと疑わず 誰かを平気で否定する 私の大切なものは私が守るのだ 心の痛みに 優しくできる強さを 大切な人に 何ができるだろう 別れの前に しばらくぶりの投稿です。自分の意志で他者に働きかける行動をするのって難しいですね…
教えないで とっくに分かってんだもの 戻らないよ 戻らないや 迷路の中の幸せには 何も見えなかったから あなたが見えたのだろうか そんなに大人じゃないけど 諦めて捨てたんだよ 誰かを好きになって 遠くに行きたい
人の言葉にすがる 音声がボロボロと崩れていく やりきれなくて 消せるものを消していく データを消すのは簡単すぎて やっぱり少し悲しい 捨ててしまえば 思い出せないから 縋れなくなるのだ いずれにしろ悲しい 孤独は生きるための装置だって 人は言う そういう時期をどうにもできなかった僕等 ただただ救われるのを待ってる 今は何もしたくない
銀色の壁の上で踊る、スイングする木漏れ日。無数のカーブミラーの反射の形。 電線にしなだれる黄色い枝豆。嘘。マメ科の街路樹。 その、楕円の葉。風に乗って一枚、足元にやってきた。唇の形。空の投げキッス。 高い天の幕は、光でいっぱいの薄水色。 鳥が一羽、横切っていく。 帽子を押さえ、私はバスを待っていた。 陶器のテクスチャー。肌理。 ガラスの波、糸模様、光。 織物の幾何学。 人形の魂。視線の先。息づかい。 木目。細やかな磨き。 螺鈿。光の雪崩。 夜の街をバスで突き抜ける。両側ど
沈んでいく記憶は いつか どこかで 打ち上げられるだろうか 私はそれを拾うだろうか 手についた汚れも あの人の口づけも ある日そっと 指からこぼれて 海に返して 波がさらってゆく 拾った遺骸は 真っ白い骨格になっていた それはそれで美しいけれど つまむと儚く崩れ、 乾いた砂粒が零れ落ちていく
猫になりたい 花になりたい 雲になりたい なんにもなりたくないみたい 理想の誰かにも 焦ってる自分にも 夜になりたい 歌声になりたい 木になりたい 何にも成りたくない 誰の誰にも 正しい人にも 鳥になりたい 空になりたい 星になりたい ほんとになりたいか分からない 僕じゃなくなる あの人の何にでもなくなる 夢を見よう 楽しそうな自分になって どっかの星の上を歩いて 空を飛ぶ想像をする 自分のままでも 自由でいようか 好きなだけ叫んで 笑えるだけ笑って 君は君で 僕は僕
ずっとずっと君を見てたい ずっとずっと微睡みの中で ずっとずっと守られて ずっとずっと生きよう 基本的に身勝手なんだ いいやつじゃないんだ ギリギリなことはあるが だいたい耐えられているはずだ 風に乗って行くか 空はあまり光らないが ずっとずっとうまくいかなくても ずっとずっと君がいるのなら ずっとずっと日々を守って ずっとずっと愛して生きる
空色の砂粒が広がる砂漠で 探しものをしている まだ見ぬ愛のようなもの 失くした思い出のようなもの 茜色の雲が散る草原で 書き留めようとしている 太陽の光線と光の粒 重なり風に揺れる色と影 君の姿は緑の扉の前に 髪がレモン色に光る 少し胸が膨らみ 上下する。息が吐かれる。 僕は無色の体で 日向ぼっこをしている 青緑の波飛沫を浴びながら 君にあげる白い貝殻を探している
大切な記憶はいつも私の中にあるものだと思っている。だが知らぬ間に私は軽薄になり、残酷になり、 少し振り返って漸くそのことに気付き、 かつての自分の残滓を儚く色褪せた風の彼方に見送る。 あの人の詩が若い私を蘇らせたとき、 心に光の点が灯って膨らんだ。 光は去り私は青春を偲ぶ者となった。 よみがえることのない星々の欠片の中で いつか私達は触れ合うだろう 全てを忘却した砂粒として
さみしくて あなたは素敵な時間を過ごした後で 何故か自分を貶めて 一日を台無しにして終える もっと自分を信じなよ 大事にしてあげなよ …ああ僕は きっと自由じゃない …もっと脆い 脆い 何か 価値のない文章だ 3年経っても僕は 相変わらずだなあ もう3年経っても 相変わらずかもなあ それでもいいと思うよ
手に残る 物が砕けた感触 衝撃が頭に響いて 今日の記憶はどっかに すっ飛んでった ただ呆然とする僕 眠く、疲れて 悲しい気がして ひとりだった 僕は少し後悔をして 体に残る衝撃に 打ちのめされる想像をしている
思うようにはいかないものだな 怒っても悲しんでも無駄 信じられるかな 信じたいな 大丈夫だよ、大丈夫だよね 苦しまないでね 悲しくてやるせなかったりする 希望に満ちあふれて熱かったりする 現実的に幻想以外は何もない気がする 信じていたいと思う とりあえず今はごめんなさいと言いたいけど 自由になってね 私も自由になるよ 何が正しいのか分からないままでも 楽しさと苦しさはわかるから
このまま このまま 痛みよ消えろ 耐えるたび 体から温度が無くなっていく 眠りたいの いたむ体をまるめて 少しでも温かくなるように なんかもう 全部凍っちゃってるから 明日ずっと寝てたいや 冬が終わるまで
分かり合いたかった 好きなひとと 6年間のあれこれ 二人の別の人間が 約束し合いながら 編み上げた関係は ぼろぼろになって 手の中のこんな残骸に 渡した手紙も絵も 貰ったメールも物も 返した何やかやも 気持ちをつなぐのには 何にもならないだろう 最後に残っていたのは 君とそれをしたいという 恥知らずな思いだけで 当然のように 君は僕から離れていった 歌を歌っても 食べて寝て起きても 漫画を読んで仕事に行っても 僕は幸せなんだよ 埋まらぬ穴なんて 寒すぎて耳が痛いほどの
やわらかな足音 やわらかな陽差し おぼろげな記憶に揺蕩う 爆音 破裂 何度目だろう 疲れた体で 平穏を、優しさを 轟音 振動 ︙ ここではないどこかへ ここではないあそこで
理想のにんげんってどんなひと? 心に聞いてみるが 言ったそばから答えるのが嫌になった。 そうだな、簡単に考えれば 見ていて魅力的な人だな、 お洒落で、いたずらっぽい瞳をした。 話して心を摑まれる人だな、 ゆっくりと、温かい声で話してくれる。 僕の腕の中で、軽く目を伏せて ただそうやって…… なりたい人間のことを考えていたのに ほしい人間の方に 僕の理想なんて 欲望が満たせたらそれでいいみたいじゃないか それでいいみたいじゃないか 結局 できないことは人に頼って 埋めよ