The national anthem②この歌の話
まずはじめに
今回の記事はあくまで個人的見解であり個人的な感想です。
何卒ご了承のうえお読みください。
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言うまでもない日本の国歌である「君が代」
原型は「古今和歌集」に掲載されており、
「詠み人知らず」(作者不詳)とされています。
この歌はなんのために作られたのか
正確には何を意味しているのか
正確なところは謎ですが、
この歌は作者の祈りそのものであり、
作者はこの国と、人のことをとても愛していたのだろうと思います。
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君が代にある
「千代に八千代に」「さざれ石の巌となりて」「こけのむすまで」
「とてつもなく長い時間」を指してるんだろうなというのはなんとなくわかります。
千代が1000年、八千代が8000年と、そのまま数えるかはともかくとしても
それだけで【きわめて多くの年代】を指すと思われます。
なお、さざれ石が巌になるには1~2千万年程度かかるそうです。
ちなみに石に苔が生えるのは1か月くらいらしいそうです。
意外と短い。
ただ緑の苔が完全に岩を覆い尽くすまで、と考えるとまた変わってくるのかもしれません。
いずれにしてもとてつもない長い年月を指した言葉の数々。
そのまま解釈すれば、
確かに、あなたの治世が永遠に続きますように、とも読めると思いますし
解釈によって賛否が分かれるところだとも思います……
でも私は思うのです。
この詩を作った人は、自分の名声と引き換えに、この国の未来を願ったのではないかと。
いつか自分が死んでこの世界からいなくなったとしても。
さらにそれが砂になり、岩になり、
その上に苔が生えるくらいの長い時間の果てに
この世界に自分の形跡があとかたもなくなったとしても。
どうかこの世界がずっとずっと続いていきますようにと
そう願ったのではないでしょうか。
いつか自分が死んでも、
自分が生きていた証も名前も何も残さなくてもいいから、
たとえ肉体が滅んでその骨は砂になり、やがて大きな岩の一つになってでも
この世を支えたいと願ったのではないでしょうか。
そしてこの方はその願いそのものを残すために
あえて自分の名前は残さなかったのかもしれない…と思ってしまうのです。
(この歌を読んだ人は一人かもしれないですし、
もしかしたら同じ思いを持った人は複数いたのかもしれません)
そして今。
作者の名前は残りませんでしたが、歌は国歌となって残りました。
この歌がオリンピックやワールドカップだけでなく、学校などいろいろなところで歌われるたびに、
作者の祈りはこの地に波及し、きっと天に届いていると思うのです。
作者の願いはきっと、成就しつつあるのだと思います。
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今回「さざれ石」の実物を見ました。
さざれ石は明治神宮だけでなく全国にあるようで、
地質的には相当古いものもあるようです。
最後に、この記事はあくまでも個人的な見解であり、個人的な感想、
(多大な妄想含む)にすぎません。
ですが、私もこの光景が、何百年先も続いて欲しいですし
いつか自分がこの世からいなくなって空の一部になったとき、
その光景を見て盛大に笑っている自分でありたいと思っています。
※the national anthem……【国歌】の意。
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