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例えそこに居なくとも

webデザイナーとして働き始めて約3か月が経過した。

といってもwebデザイナーというのはあくまでも肩書きだけで、
一応ステッカーとかシールはデザインしたり作ることはあるけど
現状は電話対応だったりエクセルで関数使ったりと
正直なところ純粋にデザインしている時間よりそちらの方がはるかに多い
(※さらにスプレッドシートとか各モール店のあれこれとか新しいアプリがどうこうとか、覚えること満載)だが、それは置いておいて。

今のところ色々とありながらでも、なんとか前に進んでいる。
それは何だかんだとあっても周りの人たちに対して感謝しかない。
そして、改めて思う。
今ここにはいないけれど、
八津から教わったことすべてが自分を支えてくれている・・・・

八津の詳細については前記事でも書いた通りだけど
単に仕事が早くて正確というだけではなかった。
彼の仕事の一番の特徴は再現性の高さと運用のしやすさにあった。
彼は自身のスキル(エクセル&アクセスのマクロ・VBA、HTMLやjavascript、phpほかプログラミング言語知識、photoshopほか画像アプリの知識、動画を作成する能力etcetc・・・・)を組み合わせて
どんな状態・能力の人でも問題点が一発でわかり、
また知りたいことが一目で把握できるものを作ることに
最大限に生かしていたのだと思う。

誰よりもセンスが良くなりたいわけではない。
誰よりもアートスキルが欲しいわけでもない。
ただ、誰よりもわかりやすく問題点を明らかにし、
誰よりも必要なものを必要とする人々に与えていた。
そしてそこは自分が最高に羨ましいと思う点でもあった。

なので、(前職を)退職後少しだけ私はエクセルを勉強した。
別にその世界で生きるかどうかはともかく、
八津が見ていた世界観みたいなのに少しでも近づけたらと思ったからだった。
その結果とりあえず複数の資格は取れてとりあえず関数とかも人並みには
使えるレベルになった(と思う、たぶん)

そして時は流れ今に至り・・・・

今はありがたいことにお陰様で前述したようにそれなりに充実した日々を送れている。
恐れ多いことに御礼を言われたり、
ともすればエクセルが得意な人、と一部の人から思われている節すらある。
しかしそのたびに私は八津を思い出す。
それは自分のやっていることは彼の仕事ぶりや彼がやっていたことをただ思い出しながら再現しようとしているだけにすぎないのだから。

そこには八津は当然ながらいない。
だけど彼の考え方、仕事の進め方、姿勢みたいなものは今でも自分に影響を及ぼしているし、及ぼし続けている。
そういう意味では、八津は今もここに「いる」のだ。

人の価値とか影響力について、
よくピンチになったときにその人の本性とか本当の価値がわかるっていうけれど、
私は人の影響力とか価値は「その人が傍にいないとき」にこそわかるものだと今更ながらに気が付いた。

だから、とりあえず自分の仕事上の目標。
自分がいなくても周りの人が1ミリも困らずに滞りなく仕事が回ること。
そしてそのための誰もが分かる体制を構築すること。








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