リアルトラブル日記①
一話目 始まりは2024年の1月7日〜この物語に出て来る人名・地名は全て仮の物です。内容は多少脚色してますが、起きた出来事自体は事実です〜
2024/01/11(実際の投稿日は2024/01/19)。
うちの敷地内に植えて育てている、垣根代わりの苗木より1回り大きい庭木が、3本も切られてから……正しくは、切られたことに気付いてから、はや5日。
切られたのは正月の7日以内、それは分かっています。
でも、いつ切られたのかが分かりません。
誰がそんな真似をしたのか、分からない。……そういうことになってます。
疑わしい人は、いるんですけどね。
3日前、ご近所にいらっしゃる、当番制の町内会長さん(本当は『町内会長さん』とは言わないけど、便宜上、ここでは『町内会長さん』と呼びます)に相談に行ったら、「誰がそんなことした? ◯◯か!?」と、とある人物の名前をあげました。
「いえ、それは分からないんですけど」
「◯◯じゃなかったら、誰とも分からない他所の人間がやったことになる……けど、お宅の庭木を切るなんて隣の◯◯しかいないだろう?」
「まあ、私も多分、隣の◯◯だと思いますけど……証拠もないし、今までも畑の木を切られたりもしてましたが、今回は自宅の敷地内ですから、さすがに危険だと思うので、防犯カメラを付けたいんです」
「そりゃ、誰がいつ切ったか分からんし、そうしたほうが良いと思うが……一応、そういうことなら◯◯委員に言って貰わないと……」
「あ〜……◯◯委員さんは……」
「◯◯の息子なのは知ってるが……う〜ん……ワシはここに来て十数年しか経ってないから、あまり詳しい事情を知らないしなあ……あ! 大竹さんなら色々詳しいから、まずはそこに相談に行ってみたらどうかな?」
大竹さんはうちと親しくして下さるご近所さんです。
かつては町内会長さんのお母様も、うちと親しくして下さってましたが、何年か前に亡くなられてしまいました(残念……)。
あ、町内会長さんもうちと親しくして下さってますよ。
「ん〜……そうですね。私も大竹さんなら力になって下さると思います」
「まあ、一応、どんな感じに木が切られたのか見に行こうか」
「はい……」
てな訳で、町内会長さんは切られた木を見に来ました。
「これは……確かにノコギリかなんかで切ってるな……」
「ーーええ……前も柿の木の枝が切られたり……その枝は塀からはみ出してた枝だけど……」
と答えたのは母です。はみ出してたとは言っても、誰かの家の敷地内にはみ出ていた訳ではありません。
「まあ、今回も◯◯だろうなあ」
と言いつつ、町内会長さんは隣りにある◯◯の家のほうを見ます。
「昨年も◯◯がお宅に色々訳の分からないこと言ってたのは知ってるが……なんでこんなことするんだろうなあ」
「そうですねえ……まあ、昔から変な人ではありますけどねぇ……」
私も町内会長さんにつられて、◯◯の家を見ます。
今回の出来事。母はおおごとにしたくないようですが、この先もずーっと、この家から出られない私にとっては、そろそろ甘い顔をしてはならないと思っています。
かつて……認知症で完全にボケてしまう前の父は私に言いました。
「この因縁はワシの代で終わらせる!」
まだボケの兆候すらなかった頃の父に、私は問うたのです。
「◯◯とのことはどうするの? 私はここから動けない身体なんだから、息子さんと私が話をーー」
「お前は何もするな!」
問い終わらないうちに父は、イラッとした表情で言いました。
そして、先の「この因縁はワシの代で終わらせる!」ですよ……。
今は家にいない父に、大声で言いたい。
「何一つ終わってねーじゃねーかぁぁぁっ!!!」
と……。
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