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名残惜しい冬と待ち望む春


3月に入って、そこかしこに春の訪れを感じている。


家で娘が飼っているクワガタ虫が、ここ数日土から這い出して、元気な姿を見せてくれていたり、(冬の間はずっと土の下に潜り込んでいた)
散歩に出かけた河原の土手に雑草の緑の芽がたくさん生え出していたり。ところどころにたんぽぽの黄色も見えた。


河岸の雑木林には、毎年ウグイスがいるみたいで、姿は見たことないけれど、夫が口笛で「ホーホケキョ」と吹くと、鳴いて返してくれるのだけど、「ケキョ」ぐらいの返事は聴こえてきた。
ところで、ウグイスは、時期が過ぎると、鳴き方を忘れてしまうのかな?
年中鳴いているわけじゃないし、毎年鳴きはじめは、おぼつかない鳴き声だから。


調べてみると、ウグイスは、別名が「春告鳥」(はるつげどり)というらしく、本格的に春になると、「ホーホケキョ」と鳴くようになるそう。
梅や桃の花がさく頃に。


少し寂しいのは、寒い冬の日の黄金色の夕焼けが見られなくなること。

ベランダから見えた冬の夕焼け


冬は夕焼けや、夜景がきれい。空気が乾燥して、気温が低いかららしい。


通勤途中に少し遠方に見える雪山が見られなくなることも少し残念だ。
きーんと冷えた朝、遠くに真っ白な山々が見えるのは、とても澄んだ見心地になれる。清々しい。


一方では、春を感じて、心がふわふわしてもいる。桜の時期にはできるだけ毎日桜を見てまわりたい、夜桜や早朝の桜も。
結婚する時、夫には大好きな江國香織さんのように、車の屋根をあけて、深夜桜並木の下をドライブさせて欲しいと願った。

近所に桜並木がたくさんある。二子玉川にいく途中とか、大きな教会の近くとか。夫と私は、車の屋根をあけて、深夜その道を走ることになっている。
私は立ちあがって屋根から顔をだすので、夫はゆっくりゆっくり走ってくれる。

江國香織 「いくつもの週末」桜ドライブとお正月より


未だ、その願いは、叶っていないけれど、(屋根が開く車なんて、買えない)
けれども今年はバイクの後ろに私を乗せて、桜並木を走ってくれるそうだ。45歳にして、バイクの二人乗り。


少し変な姿勢で、普段使わない筋肉を使ったり、変な力が入ってしまうと、思いもよらない場所を痛めてしまう今日この頃だけど、
今から少しふわふわしたうれしいような恥ずかしいような気持ちで、楽しみに待っている。


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