俺が好きになったのはアイドルを天職にする女らしいぜ
始めに
3月11日
ふ、ふーん、限定三峰ね。久し振りじゃん。まあ待ち望んではいたけどさ。
そろそろ来ると思ってたし? 動揺は無いな。あっはっは。
なんか指輪してるな。
いやあ~? まあそういうこともあるだろうよ。今ドキドキしてるのは恋してるからだしな。精神的動揺なんて全くない。
なんだそのTrueコミュのタイトル?????????
これノットイコー…………いやまあそういうこともあるでしょうよ。俺は事実を事実として受け入れ処理できる男。シャニマスを始めるきっかけになった女が限定でこようが左薬指に指輪をしていようがクソつよつよシナリオPカードを擦ってこようと冷静さを欠くことなんて断じて無い。
うわあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!??????????????????
え、え、え? 「アイドルを天職にする女なので———?」
え、マジで?
そんなこと言ってくれるの?
いいんですか?
オタク、それなら目をつぶりましょうは見たか?
LPは見たか? 月が焦がれる太陽/月は見たか?
この記事ではその話をさせてもらう
最初に【それなら目をつぶりましょう】の話
【それなら目をつぶりましょう】のTrueコミュ、「だから守って、踏み込んで」では苦手なことをシャニPに伝える三峰結華が描かれる。
特に触れたいのはこの部分である。
ここで特筆すべきは三峰結華が人の目を気にする性格をしていると言うことである。買い物に付き合わせるというのは三峰結華にとって相手に合わせてもらっているという負い目を感じる行為であり、どう思われているかという点で不安を感じるのである。
つまりこのコミュのタイトル、「だから守って、踏み込んで」とは三峰結華がシャニPに踏み込んで欲しくない部分があることを伝えそれを守って欲しいと言い、苦手なことを正直に伝え三峰結華自身もシャニPに対して踏み込んでいる。
このコミュで実際に踏み込んでいるのは三峰結華であり、そこで守って欲しい境界を伝え、シャニPに踏み込んで欲しいと言っているのである。
【NOT≠EQUAL】の「……なんか、結華じゃないみたいだな」は人の目を気にする三峰結華が【それなら目をつぶりましょう】で関わり方を定めたにもかかわらずシャニPから見た自分がそれまで認識していたものと異なっているのではないかと不安を感じるところから始まるのですがその話をするとこの記事の主題がそっちに乗っ取られちゃうからまた今度します。
次にLanding Pointの話
Landing Pointでは三峰結華が人の目を気にする性格になった一端が描かれている。
「背中」ではあるディレクターが三峰結華の多趣味っぷりに目を付ける。
好きなものを他人を置いていくくらいの熱量で語る画が面白いとこのディレクターは言うが、それは人の目を気にする三峰結華の最も忌避する行為である。三峰結華は買い物に付き合ってもらうことすら相手に付き合わせていると思ってしまうような人なのだ。相手のことを考えずに赤裸々に趣味の話をし、ましてその温度差がおもしろいなど三峰結華にはできないのだ。
そして三峰結華は中学時代のある一幕を思い出す。
ここで三峰結華は自分の好きなものが友人に理解されるわけではないと言うことを知る。
現在、自分が他人にどのように見られているかを気にするようになったのはおそらくこのことが理由のひとつになっているのだろう。
本題、「月が焦がれる太陽/月」の話
オープニング:私を撃ち抜いたもの
このコミュでは三峰結華がアイドルに憧れるようになったきっかけ及びそのアイドルがどういった存在であったのかというところから始まる。
好きなアニメのオープニングを歌っている人たち、よく知らないアイドルグループ、アニメのイベントに参加したら主題歌を生で聞けるっておまけもついてくる、そういう認識で三峰結華はそのイベントに行ったと言う。
しかしそこにいたアイドルに三峰結華は夢中になる。そのアイドルがその場を支配する感覚があり、目が離せなくなったと独白する。
そして三峰結華はそのアイドルを、「アイドルという存在に憧れるようになった始まりの輝き」と評している。
その後、空港にいる月岡恋鐘に場面が移る。
そこで母親とはぐれて泣いている子供に恋鐘は声をかけている。
そして恋鐘はこの男の子の母親を探し始めるのだがここで注目すべきは周りの反応である。
周りにいた人間が月岡恋鐘に気付き声をかける。そしてそれに対し恋鐘は笑顔で対応した後男の子の母親らしき人を見なかったかを聞く。
恋鐘は女性3と話していたが、男性3の「何? 撮影?」というセリフから次第に人が集まってきているのがわかる。
そして最終的に男の子と母親は合流に成功する。
次第に月岡恋鐘に気付いていく通りすがりの人々、男の子を探していることを察して自身も探すところ等からわかるが、このシーンは「その場の空気を支配する、気が付いたら目を奪われていた」という三峰結華の独白と繋がっている。
三峰結華が憧れたアイドルは気が付けば目が離せなくなっている、その場を支配するようなアイドルだったが、月岡恋鐘もそういうアイドルであると言うことをこのオープニングでは示している。そしてそれはこのイベントコミュの命題でもあるのだ。
そして月岡恋鐘の乗る予定の飛行機が欠航し次の日のテレビ番組に恋鐘が出れないことが決定しオープニングは終わる。
第1話:ずっと焦がれていたんだって
月岡恋鐘が帰って来れないことが決まり、4人で出演しなければならなくなったが三峰以外のメンバーは三峰結華が思っていた以上に動揺しなかった。三峰結華は月岡恋鐘がその場にいないことに不安を感じているのに。
そうやって不安を感じていた三峰だったが問題なく1回戦は突破できてしまう。
4人でも番組に出演する上で問題はなく、他のメンバーもそこまで不安に感じていなかったのになぜこんなにも自分は不安になったのか、そう考え三峰はシャニPに連絡する。そこで三峰はシャニPに恋鐘に憧れているんだなと指摘される。
このシャニPの言葉に三峰結華は動揺する。
「こがたんに憧れすぎてるから……いないのが、ダメだったってこと……?」
三峰結華は月岡恋鐘がいないことに対し不安を感じていて、過去に憧れていたアイドルと月岡恋鐘がリンクした結果、三峰結華は抱いている憧れが適切なものなのか向き合わなければならなくなった。
「ずっと焦がれていたんだって」というのは最初に憧れたアイドルと無意識に憧れていた月岡恋鐘のどちらにもかかっているのだ。
そしてそれはつまりLP等で描かれてきた自身の好きなものを大切にしている三峰結華が自身の好きなものに懐疑的にならざるを得ないということなのである。
昔からの憧れが月岡恋鐘と繋がり、それが原因で不安になっているということは憧れていることに問題があるからなのだろうか
第2話:太陽・観測
このコミュでは三峰以外のメンバーと飛行機の欠航で帰って来れなかった恋鐘とのやり取りが描かれている。このコミュタイトルの太陽はわかりやすく恋鐘のことを暗喩している。
シャニPのこの反応から摩美々は恋鐘の方に顔を出しに来ているのがわかる。
霧子は先日番組に来れなかったことを謝罪する恋鐘に迷惑じゃなかったと伝え、みんなで出られるのが嬉しいと恋鐘に言う。
そして恋鐘とその日のレッスンを一緒におさらいする。
咲耶は帰ってきた恋鐘に風呂に入った後にお茶でもどうかと誘う。
恋鐘は急いで風呂へと向かいそれをみた咲耶は笑みをこぼす。
3人に共通しているのは恋鐘と同じ時間を過ごそうとしているという点である。
摩美々は恋鐘に会いに行き、霧子は恋鐘とレッスンの振り返りをし、咲耶は恋鐘と紅茶を飲んでいる。
そしてこのコミュの序盤ではドラマの監督が恋鐘のことをこう形容している。
改めてこの「太陽・観測」では月岡恋鐘の周りを明るくするようなアイドル性を強調しているのだ。
第3話:ひとり長考
このコミュではアンティーカのメンバーそれぞれが他メンバーに対しどのような印象を抱いているかが描かれる。
ここにいないメンバーについてもどんな人なのか、とパーソナリティは咲耶、霧子、摩美々に投げかける。第2話は月岡恋鐘についての話だったが、ここからは三峰結華の話をしている。
この咲耶の「結華はまわりをよく見ている思慮深い人です」というセリフで誘導が行われている。
そのセリフの後すぐに三峰のシーンへと移っていることからもそれがわかる。
実際にここでは三峰から見た月岡恋鐘がどういったものなのか考察が行われている。
三峰はここでいつから、月岡恋鐘のどういったところに憧れを抱いたのか考えている。それはステージの下から憧れた光と同じだと言う。
アンティーカのセンターは決定的に恋鐘であり、恋鐘がいれば大丈夫。しかしいないから不安を抱くのは違うだろうと独白している。
恋鐘に対し憧れを抱いていることは三峰結華は否定できないのである。思慮深い彼女が考えれば考えるほど納得していってしまうのだ。しかし恋鐘がいないから不安を抱いたことを三峰結華は肯定できないのである。憧れを抱いたことは考えれば考えるほど認めざるを得ないのにそれが原因で抱いた不安は、依存しているみたいで、健全ではないのだ。
第4話:溺れていくみたい
ここでも原点でもあるアイドルに対して抱いている憧れと同じアンティーカメンバーの月岡恋鐘に対して抱いている憧れが似通っていることを考察し続けている。
何度もかつて見たアイドルと月岡恋鐘の共通点が強調されている。しかしその憧れとの向き合い方の答えがわからず三峰結華は悩み続けているのだ。
アイドルに憧れるようになった原点とそれが原因となって感じた不安の折り合いをつけれない三峰結華は風邪を引いてしまう。
第5話:泥濘から這い上がらせてよ
ここではついに憧れに対して悩んでいたことに対する解決の糸口が示される。
熱が出た三峰はそれを押してステージにあがる。
ここ、よくて……
まず三峰がシャニPに報告してるのがよくてえ……
それでアンティーカにも共有させてるのよくってぇ……
相談するのが苦手な三峰に導線作ってるのがほんとよくて…………
閑話休題
改めてステージに立った三峰は何故悩んでいたのか気付く
三峰結華が最初に憧れたアイドルと、同じメンバーの月岡恋鐘。彼女に憧れていたことによって抱いた不安。それとどう向き合うのか。
ステージに立った三峰結華は自分に憧れるファンを見る。それはかつてステージの下からアイドルを見ていた自分自身と同じだった。
今回、三峰が悩み始めた理由の一つはかつて憧れた最初のアイドルがいたことだった。場を支配し、一瞬で目を奪われた、アイドルという存在に憧れるきっかけになった最初のアイドル。そして奇しくも月岡恋鐘はそのアイドルと同じだった。
しかしもう三峰結華はアイドルなのである。かつてステージの下からアイドルに憧れていた少女ではなくステージの上に立ってファンに眩しいと思わせるアイドルなのだ。
第6話: こがれ
このコミュでは、三峰結華の悩みに対する答えが明かされる。
三峰曰く、始末書である発言は「……この度の一連の不調につきまして、問題は、三峰がアイドルファンであることにありました」と始まる。三峰結華が月岡恋鐘に憧れているのはアイドルのファンとしてこがたんを推してる目線での気持ちだったが、恋鐘と同じステージに立つ以上アイドルとしての三峰として考えなくてはならなかったと言うのだ。
しかし三峰結華のこの月岡恋鐘に対する憧れはかつてアイドルに憧れるようになった原点でもある。だからステージの下から見上げている時と同じ気持ちになってしまった。
しかし三峰結華はステージに立ってファンに推されるアイドルなのだ。これまでアイドルのファンであった三峰結華はアイドルのファンとして推している目線が当たり前だったが三峰結華は月岡恋鐘と同じステージに立ってアイドルの三峰結華にならなければならないのだ。これまでずっとやってきたアイドルを推す三峰結華ではなく推されることを考えるアイドル三峰結華にならなければならない。
そして例のシーンである。
こがたんに真っ向から挑むというのは彼女の原点にもなった最初に憧れたアイドルに挑むということである。
だから彼女は負け戦とまで言っているのだ。
しかし彼女はステージの上のアイドルなのだ。
”ここだけでは”というセリフからは、昔からアイドルに憧れているアイドルファンの三峰結華を彼女は肯定しているのがわかる。普段はこがたんのファンなのだ。しかしステージに上がればアイドルであるために憧れる、推すだけのファンではいられないからステージ上ではファンをやめ、憧れたような推されるアイドルであろうと決心しているのである。
このシーンは昔からのアイドルファンの三峰結華と現在のアイドル三峰結華を肯定し、どのようにあるのか覚悟を固めるシーンなのだ。
エンディング:これは誰も知らなくていい
タイトルを見て欲しい。「これは誰も知らなくていい」である。
レッスンをしているアンティーカからコミュが始まるが三峰だけレポートをやっている。ここで注目したいのは咲耶のこの発言である。
第5話で熱があることをアンティーカにも共有することをシャニPは条件にしていたが、その後も三峰はその背景をアンティーカに共有しているのである。
そして最後のシャニPとのこのやりとりを見て欲しい。
下見とは、三峰結華が月岡恋鐘に対する憧れを自覚した瞬間でもあるのだ。
しかしこれに対してうるさいと返している。
熱が出たこととその影響、つまりレポートがやばいことになっていることは包み隠さず共有している。そして打ち上げに来ただけの人になってしまうじゃないかと言いつつもそれを甘んじて受け入れている。
しかし下見に来てよかったというセリフにはうるさいと返しているのだ。
これはアンティーカに対しては気軽に言えるようになったことがあることと、まだ言わずにいることがあることを示唆している。「これは誰も知らなくていい」とはそういうことなのである。
そしてこのエンディングのシーンはサポートカード【焦】三峰結華のコミュタイトルにかかっているのだ。
【焦】
できるようになったこと
ここでは【それなら目をつぶりましょう】で明かされた三峰結華の苦手なこと及びそれが平気になってきたと言っていた背景が改めて描かれる。
シャニPの到着が遅れ、待つことになった三峰、摩美々、霧子はどのように時間を潰すか考える。
それなら目をつぶりましょうで語られた、誰かに買い物を付き合わせるのは苦手だが、アンティーカメンバーなら買い物に付き合ってもらても平気になってきたという発言が回収されている。
まだ全部はできないこと
ここでアイドルファンである三峰結華が描かれている。それはLanding Pointで描かれた通り過去に友人に理解されなかったことからの趣味との向き合い方の話でもある。
三峰結華はあるCDを見つけつい声を上げてしまう。過去の経験から趣味を開示には細心の注意を払うようになった彼女がである。
そして彼女はすべてではないものの話し出す。
月が焦がれる太陽/月で何度も描かれた三峰結華の最初のアイドルのCDである。言わば彼女の原点であり最も大切なものであり中学時代のように否定されたくないものである。
最も柔らかい部分だからこそ予防線を張ってしまう三峰結華。
アイドルに憧れるようになったという原点であるといった、好きな理由の全ては開示できていないのだ。まだ全部はできないこと、なのである。
自分の好きなものを話すときに理解されないことを恐れている三峰結華。好きなものを話しても聞かされるの相手はつまらなくないかと確認する。
ここは三峰結華のもっとも恐れていることを大丈夫だと肯定するシーンなのである。好きなことを話しても大丈夫だと恋鐘と咲耶は言っている。
三峰結華は人の目を気にする性格である。Landing Pointではその原因の一端が描かれた。それは友人による趣味への無理解であり、自分が話すことで相手に気を遣わせることに対する忌避感である。しかしアンティーカには言えるようになっていけばいいと彼女は言う。
アイドルに対しての向き合い方とアイドルのファン等の趣味に対する向き合い方、それぞれにおける三峰結華のささやかな成長が「月が焦がれる太陽/月」では描かれているのだ。
結論及びお気持ち表明
さて改めてこの称号を見て欲しい。
そう、「アイドルを天職にする女なので———?」である。
これは第6話で描かれた、ファンとしてかつて憧れたアイドルがいたこと、一たびステージの上へと昇ればかねてより抱いていた憧れへと目指していく彼女の覚悟、その全てが集約された称号なのだ。
「アイドルを天職にする女なので———?」
なんと美しい言葉であろうか。他のどのような言葉を使おうとも彼女を形容することなどできやしないだろう。私はまだまだシャニマスのことを甘く見ていたのかもしれない。
なんでだよッ!!!!どうして……ッ!!!!!!
もう所持するのはあとでいいから称号だけでもくれよ!!!!!!!!!
俺に「アイドルを天職にする女なので———?」くれよ!!!!!!
PU二倍チケットも買ったよ!!!!!!
なけなしの金を集めてさァッ!!!!!!
今だけはリ・リフレクションじゃないよ!!!!!
こんなすり抜けギャグで流せないよ!!!!!!!!!!
True石も堀りに行ったよ!!!!!!!
でも駄目だったんだよ!!!!!!!!!
プチセレチケも交換しきっちゃったんだよ!!!!!!!!
True鉱山は言わずもがな現金なんてもっとないよ!!!!
貧乏学生が金なんてあるわけないじゃん!!!!!!!!
毎月クレジットカードの請求から逃げ続けるだけの生活してるよ!!!!
ちなみにコミュは読みはした。
既読した意地の悪いフォロワー三人に
拉致され囲まれ椅子に座らされ上映会をした。
人が悶えているところを見て酒の肴にし、
あまつさえ録音までするフォロワーを持って俺は悲しかった。
しかも一人はわざわざ名古屋からやってきていた。
コミュの内容はとても良かった。
なんでまとめサイトの一番上俺なんだよ!!!!
引けてねえっつってんだよバカにしてんのか!!!!!
ハァッ……!
なんて虚しい最後なんだ。
俺はやはりシャニマスのことを甘く見ていたのかもしれない。
ミッション称号が実装されてまだ日が浅い。
あの称号はいずれ入手できるのだろうか。
今はもうミッション一覧からは影も形もなくなっている。
入手できないとなると何をするかわからんので高山ほんとうに頼むな。
終わり
追記
4月19日にGood-byeラブレター三峰結華のフォイルを引きました。初めてかつ現状唯一のフォイルです。
ガチャとかいう資本主義の産物さっさと廃止して社会主義に基づいて全人類にGood-byeラブレター支給しろ