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貧困を解決するビジネス(後編)
今日は、貧困解決ビジネス(BOPビジネス)の、企業側のメリットについて書きます!
その前に、軽くおさらいをしておきます。
貧しい人達は、市場がなく商品やサービスを受けることができないため、富裕層より割高なコストを割いている。
そして、それらの人々に、適切な価格の商品やサービスを提供するのが、BOPビジネスでした。
ここから、本題に入ります。
では、企業側は、どんなメリットがあって、BOPビジネスを行っているのでしょうか?
まずは、当たり前ですが、事業から得る利益です。
販売した商品から利益を得ています。
ただ、貧しい人が買える金額にする必要があるので、利益率は低くなります。そのため、薄利多売にならざるを得ません。そして、基本的に、薄利多売のビジネスで成功するのは難易度が高いと言えます。
このことを考えると、わざわざ多額のコストを割いて、海外の貧しい地域に進出して、薄利多売のビジネスを行うのは、合理的ではないように思われます。
では、他にどのようなメリットがあるのでしょうか?
一つは、企業イメージの向上です。
貧困解決に寄与しているという徳の高い行いによって、企業のイメージは向上すると考えられます。いわば、CSRの役割を果たしています。
二つ目は、先駆者利益の獲得です。
市場が無いというのは、競合する相手がいないということなので、シェアが取りやすいというものです。
(ただ、市場を開拓する必要があるので、必ずしも先駆者が得をするという訳ではないです。)
また、貧しい人たちには、安価な商品を提供して、人気や信頼を築いておき、その人たちがお金を持った時に、より利益率の高い商品を売ることができるという狙いもあります。
これは、日本でも見られます。
例えば、新卒の時は、トヨタの1番安い車しか買えなかったけど、40才の今はトヨタの1番高い車を買えるようになったみたいな感じです。利益率の低い商品は、ただ直接的な利益を求めているのではなくて、信頼を築く役割を果たしているのです。
だから、貧しくて利益が見込めなくても、早めに信頼を築いておく、というのが企業の狙いになります。
三つ目は、イノベーションの促進です。
今までとは全く異なる地域に、商品やサービスを提供するには、今までと同じような方法や考え方では上手くいかないことが大半です。そのため、企業は、現地の状況に合わせて、商品開発やマーケティングをする必要があります。そうすると、必然的に新たな視点が生まれ、イノベーションが生まれやすいというものです。
そして、このイノベーションを先進国にも応用して、利益を出すことができます。
これも、身近な例で考えると分かりやすいと思います。
漠然と新しいことを考えても、中々出てこないことってありますよね?
でも、実際に進めていく中で、最初は予想もしなかったアイデアが生まれることとかありまよね?
やってみないと分からないことって、やっぱり存在します。それを期待しています笑
以上の3つがBOPビジネスを行う副次的なメリットとして、よく挙げられるものになります。
最後まで読んで頂きありがとうございました!!
ただ、後編と書いたのですが、当分終わりそうにもないので、続きをどうしようか迷っています、、、