今は梨じゃなくていちご〜まあちゃん日誌2〜

僕が住んでいる福島県の大熊町は、震災前、梨が有名だったとのこと。
言われてみれば、国道沿いに「選果場」の案内板があった気はする。

しかしながら、正直、梨と言われてもピンとこない。もちろん、梨は食べたことがある。味も想像できる。でも、普段よく食べるフルーツではない。僕にとってのリンゴやみかん、バナナとはまた別の、マイナーフルーツである。だから、美味しい梨というものがイマイチ想像できぬ。どんな味だったのだろう?興味がある。

でも、その梨は(現状、少なくともこの町では)もう食べられない。
当時、この町で梨栽培を生業にしていた方々は、今どうしているのだろうか。
どこか別の場所で、梨を作っているのだろうか。

災害により仕事を奪われた人は、3.11に関わらず多くいるだろう。
だからこそ、自分はその数ではなく、ひとりひとりの物語を知りたい。できれば寄り添いたいと思う。まあ、寄り添ったところで何もできないのだが、ただの数で終わらせるよりはマシだろう。

今、この町の目玉果実はいちごらしい。農場が近くにある。
昨年、お祭りの屋台でこの町のいちごを使ったゼリーを食べた。美味しかった。

きっと、この町のいちごにも色んな方の想いが込められているはずだ。
末長く、続いていきますように。自分も買って食べていこうと思う。


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