ひなちゃんとパン工場見学
人を嫌いになり自然を求めて林業に従事することを希望したひなちゃん。
しかし人が嫌いなのはスーパーでのクレーム対応を通じて人とかかわってきたからであり、まなみさんやまなみさんの友人を通じて人とかかわっていけば必ず人が嫌いというアイデンティティは手放せるはずである————自分がそうであったように。というまなみさんや自分の意見もあって全く希望とは関係ないパン屋さんに従事するべく今日は工場見学へ。
何度もお世話になっている「ESPRIT」さんの工場は卸しもやっている。
卸しパン業界では日本一高いと呼ばれていると、案内をしてくれた森山さんは語ってくれた。
「クロワッサンは小さいの四十円くらいで出すのが普通なんだけどね。けどそれじゃあ従業員の給料は上がらないから。うちで働いてくれている従業員の給料を上げてあげてあげたいんだよね。
それにいいパンをいい状態で提供していいものとして伝わってほしいんだよ。それでもホテルの朝食として使ってくれているところもあるんだ」
確かに東京のホテルでは冷凍ハンバーグを朝食で出しているところも多い。冷凍ハンバーグはサービスの閾値を下回っていると思っていたからあれは衝撃だった。あれを出すくらいなら出さないほうがましと思っていた。
朝食は意外にもホテルのクラスや満足感を象徴する。
客はそれを食べてホテルを後にするからリピートの感情に影響を与えやすい。
それを加味しなくても普段食べる朝食のパンのクオリティは高いに越したことはない。是非「ESPRIT」さんのパンで一日を始めたいものだ。
(投稿している写真はすべて社長の許可を得ています)
「ESPRIT」の名古屋店や長良店にみられないプレーンなパンも数多く見られた。足早に見て回ったのだが、自分は店舗に並ぶパンより「パンらしい顔」をしているなと感じた。
パンにパンという自覚が鮮明にある感覚といえばいいだろうか。
まだ熟成前で新鮮といえばそうなのかもしれない。
光度を調整したりピントを合わせていると置いて行かれるためあまりゆっくりは撮れなかった。
説明もあまり聞けなかったがとても大きな食パン焼き機が稼働していた。
ほかにも生地を寝かせるところやオーブン、冷凍庫などがあった。
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