期待

「信頼はしても期待はしない」
冷めたようにも聞こえるこの生き方に憧れる。

人にも物にも環境にも、できる限り委ねたくない。
常に自分にとって「良い」ものであり続けるわけではないから。

全てのものは変わり続ける、もちろん自分も。
その変化を受け入れたい、素直に、摩擦なく、反発せずに。

そうすればきっと傷を負うことも減るだろう。

生きることは好きだ。そんな好きだの嫌いだのの次元ではないだろうが、好きだ。

人と喧嘩するのも好きだ。殴り合いは痛いから嫌だけど、意見のぶつけ合いは大いに歓迎。疲れはするけど。

人と向き合いたくないなんて思わない。とことん向き合って行きたい。ただ、向き合えていたはずなのに向き合えなくなっていくのが嫌なんだ。

この「嫌」という感情も嫌だ。
これがなく素直に「OK、分かった」と言えたら。いや、言える。心底思えたら。

秒針が何周しても全く消えない。どれだけ1日を忙しくしてもちょっとした隙間に入り込んでくる。水のように染み込んでくる。

期待なんてしなければこんなことにはならなかった。期待なんて、くそくらえ。

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