ひと
全てのことに意味はあって、でも、その意味も実は意味がなくて、選択肢はいくつもあって、可能性もいくつもあって、幾重にも絡むたらればの世界を僕らは生きていて、その数だけ人の思いも気持ちもあって、そう思えたら、人の気持ちもひとつじゃないと知れたら、周りの人に抱く思いもちょっと柔らかくなって、みんな弱くて、強くて、気高くて、醜くて。
縁運金勘感。様々な、色々に、取り囲まれ、めぐまれ、蝕まれ、苛まれ、包まれ、守られ。
何一つ分からないまま生、少しづつ分かったつもりで時間を積み上げ、途中で何もかも違ったんだと、何一つ分かってなかったんだと打ちのめされる。
それでも命あるならば、体が、気持ちが、あるのならば、1歩踏み出そうとする気高さ、美しさ、尊さ。
絶望を悟るにはまだ早くて、希望を知るにはまだ足りなくて、心満たすには知らなすぎて。
泣く日もあれば笑う日もあって、やまない雨はない、曇らない晴れもない。
人を、物を、愛すことも憎むことも愛でることも恨むこともその全てが必要不可欠で。
こんな感情の霧がずっと頭なかを、心を、魂を 覆ってて。ちょっとだけ具現化してみた。
キングダムの政が言っていた、人の根源は「光」だと。
一点の曇りなく、今の僕ならそう思える。