某テーマパークで4Dみてゲロリズムした話
その日私の気分は高揚していた。
念願だったロブスター専門のお店で高級ランチを堪能したあと、お腹いっぱい満足感のあとテーマパークへむかったのだ。
こんなに美味しい料理を食べたのに、、、。
テーマパークに行くと、いつも心が浮き立つ。今日はその中でも特別な日だ。最新の4Dアトラクションがデビューしたと聞いて、これを逃すわけにはいかない。列に並んでいる時から、もうワクワクが止まらない。「4D体験、きっとすごい!」と自分に言い聞かせ、胸が高鳴る。
やっと順番がきた。4Dメガネをかけて座席に腰を下ろし、心の準備は万端。「よし、どんと来い!」と意気込んだものの、映像が始まった瞬間から予想外の事態が発生。映像が飛び出してくる!いや、飛び出してくるどころか、まるで自分がその世界に飛び込んだかのような感覚だ。激しい動き、カメラワーク、そしてスリリングなストーリー展開――いや、これはすごすぎる。でも…体が追いついていかない。
隣で何故か赤ちゃんが大声で泣き出している。
ふと気づくと、気持ち悪さが押し寄せてきた。「やばいかも…」脳がそう言う前に、内臓が先に反応する。「無理だ、もう限界!」心の中で叫びながらも、なんとかアトラクションが終わるのを待つ。しかし、体が震える。メガネを外し、ふらふらしながらアトラクションを出た瞬間、決断は一瞬だった。
とりあえず座ってゆっくり休みたい。
急いで近くのカフェへ。オシャレなテラス席が並ぶのが見える。幸い、テラス席は人が少ない。
とりあえず飲み物と、相方のために軽いつまみを購入し、着席した。
ホットウーロンを頼んだのだが、なんせ気持ち悪さがぬぐえない。
鞄の中に何故かビニール袋を発見した私は
ビニール袋に向かって、全てを解放した。
幸い目立つことなくリバースできた、、、
「ああ、やってしまった…」袋を握りしめながら、自分の人生選択を一瞬後悔する。
美味しい昼の料理が水の泡だ。
相方はピンピンしており、ビール片手に私を白い目で見ながら大丈夫? と一言、、、
が、まだ終わりではない。今度はお腹が急に痛みだした。「もう勘弁してくれ!」という思いを押し殺し、トイレまでダッシュ。冷や汗をかきながら何とかトイレに到着。個室に駆け込んで、ようやく安堵のため息をつく。
テーマパークでの大冒険が、思わぬ形で幕を下ろすこととなった。
「もう二度と4Dのアトラクションなんて乗らない!」と誓いつつも、次にテーマパークに行った時には、それを忘れている自分もいそうだ。
好奇心には勝てない。
しかしながらゲロの原因が、魚介にあたったのか、4D酔いなのか、人混みの中の不快感なのか、シェディングなのか、劇場からだされたスモッグが汚いからなのか、、、色々勘繰ってしまった。。。
帰宅後、テーマパークでのゲロについて調べてみたが、ジェットコースター系が優位をしめており、4Dでの記事は見当たらなかった。
みなさんも油断しないでほしいと思う。
そして、テーマパークにいかれる際は鞄の中にビニール袋を入れておくことをお勧めする。
お腹にやさしいクッキーを食べるならこちら。