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昭和の小学校 給食お残し
うちの小学校では給食はパンだけはお残しは許されていたが
おかずはダメだった。
私は体が小さく体重が隣の子の半分もないのに
(いつの間にか気づくと人並み以上の体重になりましたが・・・)
牛乳を飲んで、おかずだけでもちゃんと食べなさいと
いわれるのは本当にきつかった。
給食を完食できたのは小学校2年の3学期に入るころで
初めて給食全部食べられたと嬉しかったのを覚えている。
そこで私はまず給食のおかずをついでもらうときに
係りの子に
「お願いほんの一口だけにして」
と頼んでおかず食べなくてもいいようにした。
だが、この手は仲のいい子が当番の時にしか使えず、
相手によっては先生に言いつけられてたり、
逆にわざと多めにつぐ子もいたので
そういう子が当番の時はあきらめていた。
私の次に体が小さい男子はよくお漏らしをしていた。
その子は体ががりがりにやせていた。
今考えると胃腸が弱かったのかもしれない。
だが、当時まだ欠食児童という問題があり
やせている子が多い中
胃腸が弱いかもしれないという考えはなく
その子はほとんどおかずを食べれないことが多く
先生は昼休み中その子に張り付いて給食を食べるように
強要していた。
泣きながら食べられない給食を食べようとする
その子の泣き顔は今も脳裏に焼き付いている。
私も給食がどうしても食べれなかった、
ので、パンの中におかずを詰め込んで残していた。
でも、家にも持ち帰れず、捨てるところもみつからず
ランドセルの底に押し込んで隠していた。
そこもすぐいっぱいになり、机に押し込んで隠したら、
授業参観にきた母に見つかってあきれられてしまった。
その後しばらくぐちぐち文句は言われたものの
私の小食を知っている母からは
そこまでは怒られなかった。