葛藤
結婚して子供を産んだ…
子供を抱きしめている時に、ふと、『自分は抱きしめてもらっていただろうか?』と考える時があった。
子育てしていく中で両親のありがたさを実感する。「お母さんは(私は四人兄妹)大変だったのに毎日ご飯作ってくれてたの凄い!」「毎日家が綺麗だったのも凄い!」「お父さんも私達が好きな人生を送れるようにと、沢山働いてそれぞれ進学させてくれて本当に感謝している!」「忙しいのに夏休みには家族旅行に連れて行ってくれて思い出がいっぱい!」などなど…
でも…なぜか自分の子供の寝顔を見ていると思い出す(?)事がある。
たぶん今もそれは消化できていないから湧き出てくるって言った方がしっくりくるな…
『なぜあんなに叩かれていたんだろう』『なぜ地べたに少し座っただけでご飯抜きだったんだろう』『変な子って何回言われたかな』『生理になってから小学生だったのに自分でナプキン買いに行ってたな』『小学生の時、病気でも病院には一人で行かされていたな』…本当にふと湧き出てくる思い…
でも両親には伝えられない思い。
ずっとそれが普通なんだと思ってきたけど、自分が子供を産んで、その子達を愛していくうちに段々と「違い」に気付いてきた。
そして思う。『私の時はここで叩かれていた』『私の時は突き放された』『私の時は!!!!』
その「違い」に心が負けそうになって子供に手を挙げそうになった事が何度かある。
でも私は叩かれたら痛いのを知っている。
知っているならばソレは子供の心に傷を作ってしまうのも分かっている。
大丈夫…大丈夫だよ。
子供がイヤイヤ期が酷かった時(本当に酷かった…💦)、子供を自分から守る為に私をトイレに閉じこめた。泣きながら「私は叩きたくない!負けるな!!」って何度も思った。
大丈夫!トイレを出たら大泣きしている子供の顔をまっすぐ見よう。
そう決めてトイレを出たらもう鼻水と涙でグチャグチャになっても「ママーママー」って叫んでトイレから私が出てくるのを必死で待っている子供がいた。
あんなに怒っていた気持ちが子供に申し訳ない気持ちでいっぱいになり、私も泣きながら子供を抱きしめて何度も「一人にしてごめんね」と子供に伝えました。
子供達も大きくなりかなり落ち着いて生活しているけど、やはりふと湧き出てくる思いがあり、自分の子供の頃と自分が生んだ子供達を比較しそうになる。その度に自分の中で『子供には同じ思いをさせてはいけない』と律している。
両親とは今も良好な関係を築いている。
そして感謝もしている。
私は私の家族を愛している。
いつも自分と葛藤する時に、家族への思いに助けられる。ここに居場所があるから乗り越えてこれたんだ。
今、葛藤している人、頑張れ。
私もまだまだ頑張る。