場面緘黙症
最近この言葉をよく聞くし、YouTubeでもお子さんが緘黙症だと診断されたという動画を拝見する。
なので悩まれているお子さんや保護者の方は多いと思います。
私の時代にはスクールカウンセラーはいませんでしたし、メンタルクリニックに通うなど親も知らなかったと思います。
でももし知っていたとしても連れて行ってはくれなかったかも。
「精神病院なんて…」と世間でも偏見が強い時代でした。そんな時代に心を病んでしまった子供はどうしていたのでしょうね…周りの目を気にして我慢していたのでしょうね。保護者の方も子供に我慢させていて、一括りに「変な子」という言葉で傷付いている子供を差別していたのでしょうね。
今もそういう保護者は多いのでしょうか…
子供の個性を「変な子」という色眼鏡をかけている親…
自分の常識内でしか子供を判断できない親…
子供を一人の人間として見ていなくて自分の所有物かのように扱う親。
大人になってあの頃の自分がなぜ習い事の時だけ話せなかったのか今でもわかりません。
診断はされてませんが私もあの頃は「場面緘黙症」だったのかもしれませんね。(私が勝手に思っているだけ)
話したくても話せない。心がフリーズしてしまう。動けない。
でも家や学校ではすごくよく話す。不安で寝られないなどありませんでした。
無理に習い事に連れていかれて母親が嫌いになることもありませんでした。
家族も色々ありましたが大好きでした。
でも二年間話せませんでした。
結局、中学生になるときに習い事を続けるか(中高生のクラスに入るか)辞めるかで私はすぐに辞めるを選択しました。
そしてそれ以降は緘黙症になった事はありません。
今では自分の子供や旦那さんに「ママが居ないと家が静か」と言われるくらいうるさいです。
私が今思うことは、抵抗のできない子供に逃げ場のない事を親の立場でさせてはいけないと強く思います。
逃げ場がない子供はどうするのでしょうか…
私はたぶん自分の内に逃げたんだと思います。内に逃げる事で外部との関わりを絶って自分を守っていたんだと思います。
あの時、私の母親もかなり悩んだと思います。子供に良かれと思って始めた習い事が子供を追い詰めていたなんてわかりませんよね。
私は習い事を辞めて本当に良かったと思っています。
自分を追い込んでしまう場所なんて何が良いんでしょう。
逃げ場があれば変わってたのかな…
なんて考える時もあるけど、あの「話せない」苦しさはもう二度と味わいたくないです。なので私の選択は間違っていなかったと信じてます。
習い事を辞めてから、特に変わった事はありませんでした。ただ話せない習い事に行かなくなっただけで、家庭も学校も何も変わらずでした。
なので私はその話せなかった時期を忘れていたんですが、たまたま拝見した方のお子さんの動画を見て過去の自分も緘黙症だったのでは?と、考え始めました。
もう私には過去の話なので今更どうにも出来ませんが、今辛い思いをさえているお子さん、保護者の方もいらっしゃると思います。
私は逃げました。でもそれが良かったんです。
どうかお子さんの逃げ場を奪わないでください。
対一人の人間としてお子さんをみてあげてください。
ご両親の心からの言葉はお子さんにちゃんと届くと思います。
お子さんの心が健やかに成長するのを見守って欲しいと切に願います。
以上、私は二年間話せなかった時のお話でした。
また時間のある時に書きに来ます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?