英語の a と the: ホンコワー本当にあった怖い話👻🎃ハロウィン仕様ー
中高で習う英語の冠詞、a と the 。
一見重大視されない文法項目ですが、もしその使い方を間違えるとあらぬ誤解を生むことになるかもしれません。
最近うっかり使い方を間違ったが故に、ネイティブの教授にお金持ちな子だと勘違いされた私が、反省も兼ねて英語の a とthe について語ってみようと思います。
先に両者の違いを簡単に言ってしまいます。
ずばり、a は「たくさんあるものの中の一つ」を指して、the は「ある特定のもの」を指すという違いです!
これを前提に以下のホンコワ話にお進みください。
では、さっそくホンコワ入門クイズです!🤩🤩
The boy was in the suspect’s house, in ( ) closet.
( )の中に入るのは、a でしょうか? the でしょうか?
※前提として単数のクローゼットを指していますが、では冠詞はどちらが使われるのでしょうか。
この問題を考えるにあたって重要になってくるのは、closet が複数あるうちの一つか、特定のものか(言い換えるなら一つしかcloset が存在しないか)です。では、皆さんのお家のクローゼットはどうでしょうか?
おそらく、一般的なイメージとしては、closet というのは家に複数あるものではないでしょうか?
ええ。ということはですよ……
◎ The boy was in the suspect’s house, in a closet.
× The boy was in the suspect’s house, in the closet.
ということになります。
では、次の場合はどうでしょうか。
The boy was in the suspect’s house, in ( ) master bedroom, in ( ) closet.
これも同じように考えるなら、次のようになります。
🕵️『主寝室は大体家に一つ。ということは自ずと特定されるから the master bedroom になるはずだ。そして、各部屋にクローゼットはだいたい1つ。
すなわち……
The boy was in the suspect’s house, in the master bedroom, in the closet.
これが正解だ。ドヤアアア!🤩』
という感じに。
ところが、ここでお金持ちなマダム👸を投入します。
すると、
👸『あら。私の部屋にクローゼットは100ほどありましてよ?』
🕵️『いや、どんな豪邸やねん! スネ●さえ、そんなに部屋にクローゼット常備してないわ!』
となるわけでございます。したがって、常識的には1部屋1クローゼットだから the を使うのに、世の中には1部屋に何個もクローゼットがあるのが当たり前なスネ夫属性(金持ちと読む)も存在しまして、そんな方々にとっては複数あるうちの一つなわけだから 、in a closet が 使われるわけです。(混乱を避けるために確認しておくと、「家」ではなく「部屋」にいくつクローゼットがあるかの話です。)
すなわち、背景知識や常識といったものが文法構造の意味と深く関わっており、場合によってはその人の境遇も垣間見えることがあるんです。
日本語でも言葉遣いによって上品さや育ちの良さを感じることはありますが、英語の冠詞にも一部その機能がありそうです。
冒頭に戻ります。
先日、先生に論文をどこに保管しているか聞かれたんです。
何も考えずに、私は「部屋のクローゼットの中にあります」と答えたわけです。その時に頭によぎったのは「教授は私の部屋のクローゼットは見たことがない。いや、見たことあってたまるか!」でした。だから、in a closet と言っちゃったわけです。
教授は言いました。
いつか遊びに行かせてね。と。
キャアアアアアアアアッッ!
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