スコラーズ③ (オリジナル小説)
4人が逃げ出した先は、廃工場脇の寂れた倉庫だった。路地裏を抜けてひたすら走った先に行き着いたのがそこだったのだからしかたがない。
少年は恐怖からすっかり縮こまり、久美屋は顔面蒼白の状態でひたすら2人の教員たちから顔をそらした。そして数秒後、久美屋はその場にどけ座し、驚いたようにレイチャ―ドが久美屋を見れば、さらに久美屋はその額を地面に擦り付けた。
「申し訳ありませんでした!」
「What’s happening? You helped the boy, right?