風に生きる孤高の戦士――雲のジュウザ
自分勝手で不器用なくせに、なんであんなにかっこいいんだろう。
ユリアを愛してたけど、腹違いの妹だって知ったときのあの表情が忘れられない。普通なら絶望して立ち直れないはずなのに、彼は何も言わず、ただその愛を心の中にしまい込んだ。誰にも見せない、けど確かにそこにある強い想い。
ラオウとの戦いだってそうだ。誰もが無謀だって思った。でもジュウザは迷わない。自分の生き様を最後まで貫く姿は、無茶苦茶なのに美しかった。雲のように自由に生きるなんて、簡単そうでいて誰にも真似できないことを、彼はやってのけたんだ。自分の弱さも強さも全部受け入れて、ただ風に任せて生きる――そんな彼が、俺にはどうしようもなく眩しい。