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映画<まる>を観て来ました。


〇を描く主人公


 
昨日は新宿で映画<まる>を観ました。キンキキッズ堂本剛が主演で、アパートの隣の隣人を綾野剛がやっていました。綾野剛と言うのは可笑しな役者で変な役ばかりやっていますが、なかなか面白い俳優です。
 
昨日の映画でも、主人公の隣の部屋に住んでいて、漫画を描いては投稿しているらしいのですが、一向に取り上げられる様子はありません。いつもストレスの塊で、主人公の部屋の壁を蹴破り足を出すのですが、主人公にも嫌がられています。
 
一方の主人公も、美術会社を首になり、何となく描いた〇がひょんなことから取り上げられ、有名になるのですが、自分自身の絵なのに何故その〇が売れるのか分からないという状態が続きます。
 
ふざけている様で、人は何故絵を描いたりするのかという根源的な問題に突き当たるのがこの映画の面白い所なのだと思います。結局答えは出ないのですが、表現とは何か、人はどうして表現するのかという、答えようのない問題に言葉では無く答えようとしているのが面白い所です。絵を書く、小説を書く、詩を書く、評論を書く等、人はいろいろ表現活動に勤しみますが、何故そうしているのかが分かっている人はとても少ないのでは無いかと思います。
 
主人公は取り敢えずそれが言葉では無く分かった様で元気になるのですが、ふざけている様で、何かとても気持ちの良くなる映画でした。監督の力量だと思います。

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