あなたも豆屋を始めませんか。 ⑩ 自家焙煎フレンチローストの豆屋は、今でもブルーオーシャンの世界かも知れません。
あなたも豆屋を始めませんか。 ⑩ 自家焙煎フレンチローストの豆屋は、今でもブルーオーシャンの世界かも知れません。
今日は焙煎度合いのお話です。勿論、皆さんご存じでしょうが、焙煎度合いによって豆の味は色々です。浅い方から言うとミデアム・ミデアムハイ・ハイロースト・シティトースト・フルシティロースト・フレンチロースト・イタリアンローストありますが、今はもっと浅い煎り方もあるのかも知れません。
一応、ハイロースト迄が浅煎りで、フルシティロースト迄が中深煎り、それ以上は深煎りです。この区別はハゼの具合によって決められています。豆の色などによって決められている訳では無いのです。まだ、赤っぽいフレンチローストもあれば、真っ黒なフレンチローストも勿論あります。これは焙煎する人のセンスによって決まります。
南方郵便機のフレンチローストは煎りが深いので有名です。煎りの浅いフレンチローストとは全く違う色をしています。真っ黒です。でも焦げている訳でも、焼けすぎてしまっている訳ではありません。飲んでみれば直ぐに分かります。深く、濃く、柔らかく、甘く、それがフレンチロースト本来の苦味を包み込んでいるのが、フレンチローストの本当の姿だと思っています。
35年前、私が府中で南方郵便機を始めた時、まだ、フレンチローストは少なかった様に思います。それが、今では売り上げの60%以上がフレンチローストです。シティローストが30%位、ハイローストは10%位です。
これは東京の都心部のネルドリップの珈琲専門店の売り上げの割合では無く、東京のごく普通の住宅地の豆屋の売上です。それでも、フレンチローストはこれだけ人気があり、良く売れています。当店の開店指導店も全国にありますが、フレンチローストが売れている店が多いのでは無いかと思います。
日本の自家焙煎の豆屋は基本的にミデアム・ミデアムハイ・ハイローストです。何故かと言うと大手の焙煎業者が(UCC・キーコーヒー)等が、浅煎りだからです。だから、そういう物しかお客が喜ばないと思っている所がほとんどです。
フレンチなどアイスコーヒー用かカフェオレ用だと思っている豆屋が多いのです。当店も初期にはよく言われました。ただ、今ではとんでもない結果になっています。当店では、売れている殆どが深煎りの豆なのです。
ブルーオーシャン、レッドオーシャンという言葉をご存じですか。一時アメリカで仕事をしている人達の中で流行した言葉です。血で血を洗う激しい競争のある海の世界(レッドオーシャン)と、競争の少ない静かな海の世界(ブルーオーシャン)を表しています。
仕事をレッドオーシャンの世界でしていると、いつも価格競争に追われ、サービス競争に追われ、気の休まる暇もありません。一方ブルーオーシャンの世界は競争相手の少ない静かな世界です。激しい価格競争にも、サービス競争にも無縁の世界を指しています。
今の所、自家焙煎・深煎りの世界はブルーオーシャンに属している様に思われます。ただ、フレンチローストの豆が本当に美味しく焙煎出来なければ、レッドオーシャンもブルーオーシャンあった物ではありません。当店の開店指導では、どうやったら美味しいフレンチトーストが焙煎出来るかを教えています。
ご連絡下されば、いつでもお会いしてお話しています。お会いしてお話するのは無料です。
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コーヒーの豆屋を始めたい方に、豆屋の始め方を書いています。コーヒーの基本的な知識、焙煎、焙煎機、店舗の探し方、豆の仕入れ方、経営の仕方等、…
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