あなたも豆屋を始めませんか。 ㉓ 豆屋に大切な事は2つだけです。
秋のカフェ講座迄、後20日少しとなりましたが、ここのところ何かと忙しく、なかなかブログが書けません。それでも受講のお申込みは頂いていて私としては嬉しい限りです。まだ空きはありますので、お申込み下さい。お待ちしています。
先日、立川で5年程前、開店指導を受けて下さったIさんと会いましたIさんは以前より体も一段と大きくなり、元気になった様に思います。
Iさんはその時、どうしても焙煎を覚えたくて開店指導を受けて下さったのだと思いますが、資金不足で、開店は少し遅れそうというお話でしたが、大部遅れましたが、徐々に資金も貯まり、あと2年位で開店できそうというお話でした。
私は驚きました。良くそこまで我慢し準備してきたなと思ったからです。夢が強固であるとはこういう事なのかと思いました。私もいろいろお話しましたが、私自身の豆屋に対する考え方も大きく変わってきている様にIさんにも思えたのではないかと思います。
5年位前の私の豆屋に対する考えは、やはり場所は良い場所の方が良いし、店も出来るだけスタイリッシュでかっこよい方が良いという考え方でした。
現在でも、立地は良い方が良いし、店も素敵な方が良いというのは、まあ余り変わりませんが、それが絶対的に大事だとは思はなくなってきているという事だと思います。長く沢山の店を見て来ましたので、良い立地でも上手く行かない店もあれば、どんなにカッコ良い店を作っても上手く行かない場合もあります。
豆屋の場合、大切なのは2つの事です。一つは豆の味です。これが不味ければ誰も買いに来ないのは当たり前です。カフェとは違い、豆屋は買って帰った豆が一週間も二週間も家にあるのです。それを毎日飲みながら、ああ美味しくないと思ったら、誰も買いに来なくなります。これは誰でも分かるいことです。
もう一つは接客です。豆屋の場合、お客様は常連さんです。一回買ってもらってもどうにもならない仕事です。常連さんですから、誤魔化しは聞きません。その人がどんな人かは徐々に相手に分かってしまいます。
その時、お客様がオーナーを信頼してくれるかどうかで常連さんであり続けるか、そうでは無くなってしまうかが決まって来るのです。常連さんが作れない豆屋の寿命は短いと私は考えています。
豆の味、その人の接客(人柄)、その2つで殆ど小さな豆屋は決まってしまうのだと私は今は考えています。焙煎は当店の開店指導で覚えられます。美味しい豆は焙煎出来る様になります。
ただ、人間だけは作る事はできません。大学で4年も掛けて、何百万円の授業料を払ったって、結局人間を作る事等出来ない訳ですから、開店指導料55万円で一年当店に通っても人を作る事は出来ないのです。
でも私にはこの2つが小さな豆屋にとって最重要課題であると今は思えます。
ただ、これは間違いないで欲しいのは、上手く人と話せるとか、愛想が良いとかそんな問題ではありません。その人が人と接する時の基本的な態度です。だから小さな店の仕事は難しいと私はいつも思います。マニュアル接客で出来るのは大型店舗の接客だけです。
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コーヒーの豆屋を始めたい方に、豆屋の始め方を書いています。コーヒーの基本的な知識、焙煎、焙煎機、店舗の探し方、豆の仕入れ方、経営の仕方等、…
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