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運命は変えられる

中国は明の時代に袁了凡(えん りょうぼん)と言う人物がいました。

まだ少年時代に、孔という不思議な老人が家を訪れ、了凡の将来の職業や寿命などを予言します。

そこで、予言のとおり科挙(役人になるための難しい試験)を受験し、その後身の上に起こったことが悉く、孔の言う通りになったので、徹底して運命は決まっていると信じたのです。

ところが。

役人になった後に、以前から教えを請いたいと思っていた雲谷禅師を訪ねます。

禅師にこれまでの人生の話をすると、

「人は、自らの力で生きる事ができる!」
と一喝されます。

彼はその話に強く感動し、その教えに従いました。

荒れ果てた神社仏閣を、人知れず修理する。

弱った動物の面倒を見る。

これらの善行に点数を付け、今で言う「見える化」にしたのです。

すると孔老人の予言は、段々と当たらなくなりました。

寿命は53歳で死ぬと言われていたのが、74歳まで生き、さらには恵まれないはずの子供が、生まれたのです。

一見、環境に翻弄されるように見える運命ですが、生き方次第では、変えることの出来るものなのです。

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