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olsen_olsen
ツキの正体
松下幸之助さんと言えば、経営の神さまと呼ばれています。
普段から「私は運が良い。」
と言っていたそうですが、本当に運が良かったのでしょうか?
そんな若い頃の幸之助さん。
勤め人として、職場から蒸気船で帰っていた時の出来事です。
船べりに座って夕日を見ながら涼風に吹かれていると、側を歩いていた1人の船員さんが、どうしたはずみか足を滑らせ、海中に真っ逆さまに落ちたのです。
その時に思わず、幸之助さんの体を抱きこんだから堪りません。
幸之助さんも海に投げ出されてしまい、無我夢中で泳ぎ、助かりました。
幸い幸之助に多少の泳ぎの心得もあり、夏でもあったので、おぼれずに無事救出されることになったのです。
幸之助さんは
「もし冬の寒いときであったら、今頃は死んでいたかもしれない。」
と言い、
「自分は運が良い人間だ。これほどの運があればある程度のことはできるぞ。」
と、その後仕事をする上で大きな自信になったと言います。
ここで疑問が。
果たして、巻き添えになって海に投げ出されたのは、運は良いのか?
成功者と言われる人達の伝記を読んでみると、例外なく、とてつもない艱難辛苦の連続です。
幸之助さんもそうですが、むしろ成功者達は、
運が良い。
ツイてる。
面白い。
とむしろ、自己暗示をかけている面も否めません。
その後、松下電器を創業した幸之助さん。
採用面接で
「君は、自分を運が良いと思うか?」
と質問して、良いと思う人達を採用したらしい。
その人達が松下電器(後のパナソニック)の中核になった時に、会社は爆発的飛躍を遂げたそうです。
もしかすると。
運が良い人が、生まれつきいるのではなく、自らの力で、運を良くしていったのかも知れません。