チキンラーメンと私
小さな片手鍋に、ラーメン鉢一杯分の水を入れて火にかける。
お湯が沸くのを待つ間に、生卵を一つ冷蔵庫から出し、チキンラーメンの袋を開けておく。
お湯が沸くと火を止めて、袋から出したチキンラーメンを入れる。
チキンラーメンが水平に入る大きさの片手鍋を、探し回った。
麺がひたひたに浸かるいい感じ。
すかさずエッグポケットに生卵を割入れる。
蓋をして約三分。
キッチンタイマーを二分四十秒にセットしてスタート。
食卓に置いた鍋敷きに鍋を移す。
♪すぐ美味しい、すごく美味しい•¨•.¸¸♬︎の歌詞が頭の中でリピートする。
ピピッ、ピピッ、ピピッ、とキッチンタイマーが時間が来たことを教えてくれる。
蓋を開ける。
もわっと湯気が上がり、一瞬視界が奪われる。
すぐに湯気は消えて、目の前に片手鍋が現れる。
期待に胸を膨らませて、鍋の中を見る。
丸い狐色の麺に程よく白くなった卵が乗っている。
この彩りが食欲をそそる。
半熟の玉子を崩さないように混ぜて麺だけを味わうのも良し、玉子もぐちゃぐちゃに混ぜて一気に食べるのも良し。
私は、まず玉子を崩さないように混ぜて麺だけを味わう。
それから、玉子も混ぜて麺も玉子もぐちゃぐちゃにしていただく。
キャベツやウィンナーを入れる事もあるけど、チキンラーメンを味わうのなら、これが一番。
煮るなんて邪道な事はしない。
あとは、口びるのやけどに気をつけて、スープも残さずいただく。
この濃いスープを飲み干してこそ、チキラー。
なんて書いてるうちにキッチンタイマーが鳴りました。
お鍋の蓋を開けると、湯気が立ち込め、香りが鼻腔をくすぐります。
約三分と言えども、待ちに待ったこの瞬間。
スマホをお箸に持ち替えて、
いただきま~す!