私小説 8 悪夢

夕べ、何年か振りに嫌な夢を見ました。
小学校低学年の時に実際にあった事の夢です。
私は、小学校低学年の時にはすでに巨乳症を発症していたのか、おっぱいがお母さんのブラがちょうどくらいまで大きくなっていました。
ある時、クラスに女の子の転校生が来ました。
裕福な家庭の彼女は、お金でクラスの女の子たちを次々と自分の仲間にして行きました。
仲間と言えば聞こえはいいけど、実質は子分でした。
クラスの女の子の半分くらいが彼女の子分になった頃、私はその子たちに家からさほど遠くない神社の裏に連れて行かれました。
神社には、転校してきた女の子が待っていました。
女の子は女の子たちに命令しました。
「やっちまえ。」
女の子たちは、私の服を脱がせて素っ裸にしました。
脱がされたパンツにつけていたナプキンに、血が付いていました。
女の子は素っ裸の私を四つん這いにさせると、口に藁で作った紐を咥えさせました。
丸く囲むように立った女の子たちのなかを、咥えさせた紐を引っ張って犬のように歩かせました。
手のひらと膝は擦りむいて出血しました。
生理の血が、太ももの内側を伝っていきました。
そんな私を見て、女の子たちは笑いました。
首謀者の女の子は、冷めた目で私を見下ろしながら言いました。
「あんたの胸があたしより大きいからいけないのよ!」
私は、悔しさと、惨めさと、恥ずかしさで、涙が止まりませんでした。
随分長い間、そうさせられていたと思います。
気がつけば私は、冷たい石の上で座っていました。
石の表面には、生理の血が流れていました。
私は、とにかく服を着て家に帰りました。
知ってる人に合わない事を願いながら。
無事、誰にも会わずに家に帰って来ました。
ほっとしたのか、私は玄関で気を失いました。
気がついたら私はベッドで寝ていました。
それからは、色んな事がありました。
お父さんが学校と、首謀者の女の子の家に怒鳴り込んで行ったり、警察沙汰にもなりました。
結局、学校はいじめがあった事をを認めず、女の子の家から謝罪も無く、うやむやに終わってしまいました。

高校を卒業して、就職先の上司に犯された時に、後ろからの体位にならされた時は、犯されている現実よりも、いじめられた記憶が蘇って、精神がずたずたになりました。

それから数年後、パートナーと出逢いました。
パートナーには、いじめの事も、犯された事も全て話しました。
今、パートナーとの時は、後ろからされても大丈夫です。
パートナーがゆっくり時間をかけて、四つん這いになるトラウマを無くしてくれました。

パートナーに夢を見た話をしたら、パートナーは前みたいに、私を横に寝かせて、後ろから挿入する所から始めてくれました。
そこから、ゆっくりと後背位に変わって行きました。
この夜は、ずっと後背位でした。
パートナーが優しくしてくれたので、緊張が解けて凄い穏やかな気持ちになりました。

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