【読書】エフォートレス思考
エッセンシャル思考がベストセラーとなったグレッグ・マキューンさんの次作、エフォートレス思考を読んだ。
この本はエッセンシャル思考が「何を」やるかを見極める本であるとするなら、「どのように」やるかを極める本ということらしい。
三章立てになっていて、物事に取り組むときに努力を最小化して成果を最大化するためのステップが記載してある。
一章目はエフォートレスな精神について。
頑張り過ぎずに成果を出す考え方や適切な休憩や集中する方法などが記載してあり、精神面でのエフォートレスな方法が記載してある。
二章目はエフォートレスな行動について。
最小限で最大の成果を出すためのやり方について、具体的な例を用いて説明してある。
心理的なハードルを下げて、まずは小さな一歩から行動し、焦らずコツコツ積み上げることが大事ということがだいたいの内容だ。
三章目(最終章)はエフォートレスの仕組み化だ。
エフォートレスな精神を身につけ、エフォートレスな行動ができたとしても、一回できただけでは不十分だという。それを何回も繰り返し実行できるより簡単な方策(=仕組み化)について説明している。
章ごとにそれぞれ具体的なエピソードと共にそのエピソードから得られる教訓や具体的な方策について誰にでも分かりやすく記載されていて、とても読みやすい。
また章の終わりにはまとめページがあり、その章の中で学んだことを簡潔にまとめてくれているから、読了後の整理にも役立つし、何より三章立てのシンプルな構成なのでわかりやすくて助かる。
内容については、何処かで聴いたことがあるような方法論や精神論が多かったものの、具体的なエピソードのおかげでより身近に感じられ、実践してみようと感じられるハードルの低さを感じた。
総じて、人生を180度転換するような大きな発見はなかったものの、明日から役立つ肩の力を抜いた本当の成果の出し方を簡単で分かりやすく教えてもらったという印象だった。
仕事で何か行き詰まっている人がいれば、間違いなくこの本はおすすめできる一冊だ。