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奈良散歩 23

奈良在住の私が訪れた所を紹介します。
今回は、平城宮跡歴史公園です。

唐の長安城をモデルにして造られた平城宮。何も建物が残っていなかった平城宮を保存するため商業施設などを建設せずに朱雀門や大極門、第一次大極殿などが復原されています。

南にある平城宮の正門の朱雀門の前には、広々とした朱雀門広場があります。奈良時代には、外国使節の送迎の儀式などが行われていたようです。

復原された朱雀門の前に広がる朱雀門広場
復原された朱雀門

朱雀門から入り、大極門まで行く道を近鉄電車奈良線が横断していて、奈良時代と現在が入り混ざった珍風景が見れます。

遠くに見えるのが大極門と復原中の東楼

大極門の東隣にある東楼が現在復原中で覆われていました。その関係で、1月6日から令和7年度末まで大極門は通れません。

大極門(手前)と東楼
復原された大極門

大極門の正面に第一次大極殿があります。ここで、天皇の即位や特別な式典が行われました。平城宮には、大極殿跡が2つありました。この復原された第一次大極殿は元明天皇が建てたもの。その後、聖武天皇が740年から745年まで都を転々と移し替え、その際に大極殿を解体・移築しました。745年に再び平城京を都としましたが、このときには、以前の太極殿があった東側に第二次大極殿を建てました。

復原された第一次大極殿
第二次大極殿跡 左奥に若草山が見えます。

平城宮跡歴史公園には、平城宮いざない館や遺構展示館、復原事業情報館や平城宮跡資料館などの施設があり、すべて入場無料です。
平城宮いざない館では、大きな平城宮のジオラマがあります。

平城宮いざない館内にある平城宮のジオラマ

朱雀門広場には、復原された遣唐使船があります。全長30m、全幅9.6mで
約100人が乗船していたようです。804年に空海と最澄が別々の遣唐使船に乗って唐に渡っています。日本を代表する二人の賢者が無事に往復できたことは、以降の日本にとって大変幸運だったと思います。

復原された遣唐使船

平城宮跡歴史公園を1周回るのに施設見学を入れると2時間は欲しいところです。何もない広い跡地と大きな復原された建物を見ていると雄大な奈良時代にいるかのような気になります。

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