賞味期限1週間後の牛乳ケフィアを喰う!「ケフィア自作2回目」その後 スクチャイDIY日記007 2024.11.14
<序>
以前、
「ケフィア自作2回目 スクチャイDIY日記003 2024.11.09」
では、一週間の留守後に改めて市販のケフィアカプセルで作ったもので、ケフィア作りとしては2度目だった。
しかし、その時使用したのは仕込みの翌日までの賞味期限の牛乳だった。
詳しく言うと、作ったのは午前0時を越えていたので実際は賞味期限当日中にケフィアを仕込んだことになる。
はたして、その、あきらかなる賞味期限を越えた日にできたケフィアがその後そうなったかをお伝えしよう。
結論を先に言うと、何も問題なくおいしく食べられたのだった。
ケフィアにより牛乳の保存期間をさらに伸ばせると証明できた。
1.過去記事のおさらい
少し前の記事になるので、おさらいをしよう。
「ケフィア自作2回目 スクチャイDIY日記003 2024.11.09」
では、一週間の留守後に改めて市販のケフィアカプセルで作ったもので、ケフィア作りとしては2度目だった。
その時使ったのは写真のような1リットルの牛乳だった。
1リットルから攪拌しやすくするために100mlだけ減らし(自分が飲み)、900mlにした。
そこからタネ菌を100ml取り、残りが800mlであった。
2.次々と出来上がるケフィアや松ぼっくりヨーグルト
その後、次々と出来上がるケフィアや松ぼっくりヨーグルトを食べまくる日々なのであった。
同時進行で実験していたケフィア2代目や松ぼっくり豆乳ヨーグルト1代目2代目(さらにこれから記事にする松ぼっくり3代目牛乳ヨーグルト)、それぞれ400-500mlだったものの、それらが出来た順に次々と試食していた。
そのヨーグルトの摂取量というものは、吾輩のこれまでの日常と比較すると、はるかに完全に恐ろしいほどとんでもなく超えていた。
もうええわ~、という日夜続くヨーグルト攻撃!(≧∇≦)
しかし、これだけ食べても未だに身体やお腹はなんともない。
なんともないどころか、お腹の調子だけ見ても、最高なのである。
絶好調!絶好腸!(≧∇≦)
その結果が何よりなのです。
すべてがうまく行っている。
それが言いたいのでしたが・・・
3.ほったらかしていた牛乳を思い出す
もちろん冷蔵庫には入れていたものの、いろいろな形で生まれたケフィアやヨーグルトを食べに食べ続けていたが、一番デカくて一番過去のケフィアを手をつけずに忘れていたのだ!
先に書いた、2024/11/07に仕込んだ2024/11/07賞味期限の牛乳。
これはケフィアカプセルを投入した1代目であった。
これでできたタネ菌から2代目3代目を仕込んでいたが、てっきりこの初代を冷蔵庫で手つかずの状態で置きっぱなしだったのだ。
今日は2024/11/14である
賞味期限一週間後。
さすがに、普通の牛乳では飲むのは「無理」である。
やめておいた方がいい。
4.賞味期限が切れまくった牛乳を飲むとどうなるか?
こういうのは吾輩自身の体験を話すと臨場感があっていいだろう。
賞味期限が切れまくり、牛乳の中ではおそらく雑菌と呼ばれる我々のお腹に悪さをする菌類が繁殖し・・・
それを飲んだら具体的にどうなるか知ってまっか?
その体験談を話そうではないか。
5.ノルウェーの牛乳の思い出
北欧は世界の北海道のようなもので・・・変なたとえだが、日本では北海道が高品質でおいしい牛乳の産地ならば、世界でみると北欧諸国が最高品質で実においしい牛乳の産地。
(詳しく言うと、スイスもそうだが。)
なので、世界的に見た北海道が、北欧諸国。
(わかりにくい?)
ともかく、吾輩がその世界の北海道のノルウェーを旅していたとき、スーパーで普通に売っている牛乳が実においしいので毎日毎日切らすことなく牛乳を買って飲んでいた。
バスや列車で移動するときも、飲み残した1リットルの牛乳を水筒代わりに持ち歩き、水代わりに喉が渇いたらいつでもどこでも飲んでいたのだった。
日本のように200mlなどの小パックが売っていなかったこともあるが、1リットルパックだと割安になるので旅費節約のためにがんばって大きいのを買って持ち歩いていた。
なお、北欧諸国はかつての円高時代であっても日本の物価の3倍ほどという印象だった。
ポテトチップス小袋が300-400円など。
牛乳もそんな感じで、たしか1リットル400-500円はしていたと思う。
今の円安の時代では、換算するともっと高いかもね。
牛乳1リットル1本が千円だったりするのも冗談ではなかったり。
日本の北海道でも特別な牛乳は1リットル500円以上するので、それを思えばおいしい高品質な牛乳だったら500円でも1,000円でも吾輩は許せる。
しかし、今にして思えば持ち歩いたのがやっぱりまずかったのだ。
雪解けの頃だったので外は寒いくらいだったので外を歩いてる分にはいいが、乗り物はさすがに暖房だった。
6.雑菌汚染牛乳の洗礼
あるゲストハウスに着いて荷を解き、まあ一献と、パックから取り出した牛乳をグビリと飲んだ。
飲んだときはおいしかった。
酸っぱくもなかったし、変なにおいもしていなかった。
しかし、2~3時間後から、お腹がぐるぐる鳴り出し、下腹部にガスが溜まり、何度も何度もトイレに通う羽目になってしまったのだった。
そこでようやく、牛乳にあたった、と観念したのだった。
鈍感な吾輩・・・_| ̄|○
下痢というのものは、トイレに何度も駆け込むめんどくささだけでなく、食欲も低下し、だんだん元気がなくなってくるのだった。
移動が多い、旅の途中だから大変だった。
トイレに行けるときは行っておく。
そして、列車やバスで容易にトイレに行けない場合は、次のトイレまで我慢が続く。
そもそも旅の途中でトイレのことばかり気にしていては、乗り物に乗っても景色を楽しむ余裕がないし、おいしいものを食べる元気もだんだん失せてくる。
旅の大きな楽しみが奪われていることに、遅ればせながら気付くのだった。
牛乳の中で繁殖した「雑菌」のせいで。
いや、すべては浅はかな吾輩自身のせいだったのだ。
雑菌たちも商売だ。
スキを与えたら喜んで増えるのだ。
吾輩は迂闊に雑菌の繁殖機会を与えてしまったのだ。
雑菌はもとから雑菌で、常に人間に悪さをしようと攻撃を狙ってるわけではない。
雑菌は純で素朴なヤツだ。
ちゃんと決められた温度以下で保存して決められた日時までに飲むと隔離できるという人間の知恵があったのに、それを吾輩は無視してお金節約のために持ち歩いて牛乳を雑菌天国にして、さらにそれを喜んで飲んでしまったのだ。
7.下痢の構造
幸いこの時は単にお腹の張りだけだったので重篤ではなく病院のお世話にはならなかった。
無駄な抵抗かと思いつつも手持ちの正露丸などを飲んで過ごし、3日後には平常に戻った。
牛乳の雑菌による下痢の構造は次のようだ。
雑菌が繁殖し変質した牛乳の成分は小腸で分解吸収されず、そのまま大腸に運ばれる。
大腸では雑菌がさらに増え、腸内悪玉菌も加勢して変性した牛乳を異常発酵させるのだ。これでガスがやたらと出て腹が張り水状の便が排出される。
つまり腸には普段より負担をかけているが言ってみたらこれだけなので、すべて出終わったら終わりなのだ。
不愉快さに我慢しておけばそのうち終わる。
これ以上の重篤なことは起こらない。
下痢は水分を多量に排出するので水を多めに摂取することを心掛ける。
それだけで、多少固形物を食べられなくて少し体重が減ったとしもその程度で3日後にはケロッと治っているはずだ。
しかし、不愉快は不愉快なので、二度とごめんだ。
8.今現在のお腹は?
今回のヨーグルトの実験で失敗して雑菌を食べてしまったら、まあノルウェーで見舞った下痢の洗礼を受けるのかな?
と思っていた。
まあ、自宅にいるだけなので、トイレはいつでも行ける気軽さはあった。
思い起こせば、旅の途中はやっぱりきつかったね。
それで、先月から続けているヨーグルト/ケフィア実験ではこのような体調の変化がまったくなく身体は元気そのもので、相変わらず食べ物もおいしいし食欲旺盛。(≧∇≦)
9.今回の実験での最大のピンチ?
さて、今回の実験の山場である。
ノルウェーの下痢を思い出したのだ。
賞味期限はとうの昔の一週間に切れている。
ノルウェーではまだしも賞味期限内だった。
しかし常温の時間が長すぎて雑菌で汚染されたのだ。
今回は賞味期限「後!」「一週間!」
生牛乳との違いは、唯一ケフィアのタネ菌を仕込んでいることだ。
吾輩は、これでも勇気を振り絞ったのだ。
ノルウェーの時もそうだったが、口にしたときはおいしかったのだ。
おいしい、においが正常、だけではわからないこともあるのだ。
10.さあかかって来い!(アントニオ猪木風)
1代目ケフィアだ。
賞味期限後1週間ほったらかしで、雑菌天国の可能性があるケフィア。
これを食べて1代目の実験を終わりたい。
いや~、下痢の覚悟をして、向こう3日間は何も予定を入れなかった。
11.結果
ケフィアはおいしくいただき、食後約24時間経ったが、今のところ何も問題はない。
経験上、この調子だったら、今後も問題は起こりそうにない。
ケフィア菌(乳酸菌+酵母菌)は2%の酸度(ph4.6以下の水素イオン濃度指数)を保ち、他の雑菌を寄せ付けなかったと言えるのではないか。
もともと、縄文時代から行われていたといわれる発酵による食物保存法だ。
乳酸菌により、賞味期限が一週間延びたのだ。
このままいつまで長く保存できるのかにも興味があるが、さすがにあまりに長いといつか墓穴を掘って下痢してしまうだろう。
乳酸菌も酵母も生命は有限で、牛乳の中に自分たちが摂取する栄養分がなくなった頃に死滅してしまう。
そうなると、その後こそが雑菌天国になる。
今回は、冷蔵庫の低温で発酵を抑えた状態で、牛乳の賞味期限の1週間後までケフィアは大丈夫だった、との結論でいいのではないだろうか?
これだけでも、本来飲めなくなって捨てられる運命の牛乳を、1週間寿命を長引かせたことになるのだ。
賞味期限間近で飲みきれない牛乳があるとしたら、ケフィアのタネ菌を投入してさらに一週間保存できるようにする、という方法もあり得るだろう。
なお、元の牛乳の賞味期限も、余裕をみての期限なので、キッチリしてるわけではない。あくまで目安だ。
こんな結果になったが、いかがであろうか?
泉アツノ女史だったら、
「こんなん出ましたけど~」
と高音で言って締めるかもしれない。(≧∇≦)
12.まとめ
<準備したもの>
DHC「生菌ケフィア」を仕込んだ賞味期限本日中の牛乳を、ケフィア完成後に冷蔵庫に放置したもの
<温度>
ケフィア生成後に冷蔵庫に保管。
庫内の温度は4℃程度と思われる。
<原理>
乳酸(+酵母)発酵をするケフィアは酸度2%以上(ph4.6以下)、を保ち雑菌を防御する。
この防御機能を利用して、本来なら口にできない賞味期限後の牛乳の保存をケフィアの状態で、であるが、長引かせることができた。
※重要なことなので何度も繰り返すが、DHC「生菌ケフィア」は服用剤(サプリメント)であり決してここに書いたような使い方を推奨していないので、その点はくれぐれも了承願う。言ってみたら消費者による勝手な使い方だ。良いこと悪いこと何があってもメーカのせいにしたり書き手の吾輩のせいにしたりすることのないように願う。
(おわり)