コートヤード札幌ランチビュフェ Courtyard by Marriott Sapporo ホテル日記006 2024.10.29
スクチャイのホテル日記006 北海道>札幌市
1.マリオットプラチナウェルカムギフトでランチビュフェを選択
2024年7月23日に新規開業したコートヤード・バイ・マリオット札幌に宿泊した。(2024/10/29-30)
新建築のホテルはすべてが新しいはずで、宿泊前から非常に楽しみだった。
宿泊日のおよそ一週間前に以下の文面のメールが届いた。
なお、吾輩のステイタスはライフタイムプラチナである。
担当者のメール返信は気まぐれで催促するまで返信がなかったりして多少不安だったものの、なんとか最終確認を済ませた。
ウェルカムギフトを前もってランチビュフェを選択することに決め、チェックイン日の営業開始時間11:30からランチビュフェをいただくことで了承を得た。
その後、前日になって・・・いや待てよ、開店時間と同時の11:30というのはどうせ行列だろう。そして料理の前でも行列だ。
「お行儀良くみんなそろって仲良く一緒にね」の日本人教育の賜だ。
(そもそも昼間の札幌で外国人観光客がこのビュフェに来るはずがない。ここは北海道名産が食べられるビュフェではないのだ。なのでビュフェには外国人にしろ日本人にしろ観光客が来ないはずで、多くは地元の人と予想できる。さらに居たとしても吾輩のような特典利用の宿泊者だ)
ともかく、吾輩が最も嫌う「日本人のお行列」
そんなものに加わりたくないから、前日のWebチェックイン後のマリオットアプリのメッセンジャー機能でレストラン到着を11:40-45と一報しておいた。
2.ランチビュフェのテーブルへ案内される
吾輩は予定通り11:35頃にホテルレセプションに到着し、荷物を預けた。
部屋が出来ていると言ってくれたが、スイートにはならなくても方角などをこだわりたいので部屋は食後にとお願いした。
レセプションの女性は笑顔がないままランチレストランの場所は2階ですとだけ言い、あとは勝手に行って、と言うような感じで話は終わった。
ここに来るのが初めてで2階にどう行けばいいか?階段かエレベーターか?さえもわからない人なので、吾輩はきょろきょろするしかなかった。
「どこですか?」
と聞いてからようやく女性スタッフは階段でもエレベーターでもどちらでも行ける、と言ったが、階段は見えていたがエレベータがどこかも指し示すさえもしなかった。
ちょっと戸惑った。
初めて来た客の気持ちがわからない人なんだろうな、と思った。
ともあれその広くて快適な階段を登りきるとすぐ目の前がレストランのオープンな入り口で、そこからはさわやかな男性スタッフがスマートに席まで案内しようとしてくれた。
先に場所を訊いてみると、中央付近の窓側テーブルを確保しておいてくれたらしいが、すぐお隣は口から生まれたようなおしゃべり専門の女性たちのテーブルだった。
きっとお料理からの距離も考慮して最良のテーブルを確保してくていたようではあるが、吾輩はお料理からの距離から遠くていいから隣と離れたような静かなテーブルを希望してみた。
すると男性スタッフはてきぱきと一番隅の非常に落ち着いたテーブルに案内してくれた。
これはかなりありがたかった。
さっと見渡して、そもそもこのビュフェは女子率98%なのだ。いや吾輩以外100%かもしれない。
もちろん女子が悪いわけではないが、うっかり接近すると女子特有のおしゃべり騒音に悩まされることが火を見るより明らかだった。
ま、落ち着いた席も確保したし、時間制限があるわけでもなし、ゆっくりさせていただこう。
3.ビュフェ台一巡
まずは何も取らずに、ビュフェ台を一巡してみた。
どこのビュフェでもそうだが、ビュフェレストランにはものすごく膨らんだ女性が必ず2-3人は居るのだ。
そして今日もいた。
彼女は大きなお皿に山盛りいろいろなものを取っていた。
2~3週間絶食しても死ななそうな体型の女性だ。
どこのビュフェにも必ず居るシリーズだ。
但し、吾輩はたくさん食べる人は大好きなので、微笑ましく思ってるし、大好きな人間の種類だということを申し添えておく。
決してけなしているわけではない。
友達になってもいいくらい、尊敬もしているのだ。
吾輩は、いっぱい食べて大きく膨らんでいる人を見ると、とてもしあわせな気分になるのだ。
今日も存在してくれてありがとう、と心の中でその女性に感謝した。
4.お料理をいただく
人間観察はさておき、お料理だ。
さっと見て、最初に気に入ったのは「アランチーニ」というたこ焼きみたいな食べ物。
ど~ですか。
たこ焼きと思って食べると違和感があるが、これはイタリア系のお料理のようだ。
コートヤード白馬などでは「マリオットバーガー」と呼んでいたが、このたびコートヤードのブランド名を冠して名称変更したのであろうか?真偽は知らんが。
そして「生ハムメロン」
生ハムは原木から切っているのだろう。
だから部位によって多少固かったり厚みがあったりしても仕方がない。
たこ焼きみたいな「アランチーニ」は初めて食べた料理だったがなかなか美味しく気に入った。
そして2種のミニバーガーだ。
コートヤード白馬とマリオット軽井沢では何度も食べている「マリオットバーガー」とこちらの「コートヤードバーガー」がどう違うのかわからないが、このミニのコートヤードバーガーだけを語るとすれば、噛みきれない筋がまばらに入っていて非常に食感の悪い食べ心地であった。
最後には口に残った筋のような肉片を出さないといけなかった。
ハズレを引いたのかもしれないが、このパテの原料のミンチの質は良くないのではないか?と感じた。
一方の秋鮭バーガーはソフトで鮭の旨みがあってとてもおいしかった。
ここでミニバーガーを食べるのだったら秋鮭バーガーだけをひたすら食べたいと思った。
ただ、産地は訊いてないし調べてないが、北海道産であることを願う。
北海道まで来てチリ産などと言われるとギャフンだ。それだけは勘弁して欲しい。
食べたメロンをひっくり返してみると、なかなかいいメロンを使っていることがわかった。
メロンは非常においしかった。(産地は知らないが)
そして、2度目にビュフェ台に上っていた生ハムはしっとり薄くて、まあいわゆるおいしい普通の生ハムだった。
おいしかったので結構な数をいただいた。
目で見て気に入り、食べてみてもおいしかった「ネパールカレー」。
子供にも食べられるような優しいカレーだ。
(つまり吾輩のような大人にはパンチがない)
ネパールカレー用に、ご飯と多めのコリアンダーを取った。
4.1.英語:コリアンダー タイ語:パクチー 中国語:香菜(シャンツァイ)
何でもかんでもいつでもどこでも「パクチー」と言う人がいるが、通じるので間違ってはいないが「パクチー」はタイ語だ。
「パッk」が野菜。(kはクと発音しない子音)、「チー」が種類の名。
つまりパクチーと言うのはタイ料理に使う場合だ。
いっちょ前の中華料理の料理人さんがパクチーなどと言うとギャフンとなるからやめて欲しい。
中国語では「香菜(シャンツァイ)」だ。
大都市圏の中華料理の料理人さんはさすがに言われなくてもわかっているはずだろうが、新潟のような田舎ではこう言う中華の料理人さんがいるのだ。(余談)
そしてコリアンダーは英語名だ。
今日の料理のような洋食ではコリアンダーと言うのが無難というわけだ。
少なくともタイ料理は出てなかったのでパクチーと言うのはおかしくなる。
しかし客はスタッフに訊いていた。
「これ、パクチーですよね?」
まあ、客は素人だから許して良い。
5.ジャンバラヤとあるシェフの思い出
さらに気に入ったのは「ジャンバラヤ」「スペアリブ」「ムール貝」だった。
初めてジャンバラヤを食べたのが奇しくも「コートヤード白馬」だった。連泊していたとき、シェフのご厚意でお任せサプライズで作ってくれた。
とても美味しくていたく感動した。
その時のジャンバラヤには及ばないが、それを思い出すジャンバラヤであった。
子供でも食べられるように優しい味付けにしているのだろう。
つまりコートヤード白馬で食べたジャンバラヤはパンチが効いていて誠に吾輩好みであったのだ。
感度の高い料理人さんは、親しくなるにつれ、客の趣向を読んでくれる。いちいち言葉で示す必要もないのだ。
吾輩はそのシェフがいるからコートヤード白馬に毎週通っていた時期があった。
ジャンバラヤだけでなく特製バーニャカウダ&焼きたてスキレットパンやスペアリブや玉子丼(天津飯との中間のような)などなど数限りない料理をお任せで作ってくれて楽しませてくれ、デザートも盛りつけも素晴らしかった料理人さんは一生忘れられない存在だ。
後で知ったことだが、あの村上信夫氏とも接点があった方で村上信夫氏の直筆のものを拝見させてもらったこともあった。
しかしある時そのシェフがいなくなった。
嘆いていると、行き先がわかったがマリオットとは関係のないホテルで遠い場所だった。
どうにも行けないな・・・と思っているうちにまた転職し、なんとまたマリオットに戻った。
で今は、ここだけで特別に教えるが「マリオット山中湖」に居る。(2024年11月現在)
そのステキな情報を得たのはたった1年ほど前だが、まだ行けてない。
そのうち行くに決まってるが。
何を言いたいのかというと、吾輩個人をよく知ってくれている料理人さんは、親と言ってもいいほど、本当に好みに合った食べ物を作ってくれるのだ。
ある意味、わがままも聞いてくれるので、親以上と言ってもいいかもしれない。
それはそれは最高だ。
手放したくない、と思える料理人さんはそんなにいるもの、出会えるものではない。
ちなみに吾輩が札幌に頻繁に来ているのもある料理人さんの作る料理が最高だからだ。
そんな風に吾輩は行動の原点が食べ物なのだ。
(話がちょっとずれた余談)
そんなこんなを思い出したりしつつ・・・
6.にぎやかな食卓
ど~ですか。
本日の吾輩の食卓ができた。
吾輩は何度も通うビュフェでなければ最初からすべての種類を食べようとは思わずに、最も気に入ったのを中心に食べる。
その、気に入るか気に入らないかを見極めるために、最初は気になる食べ物を少量だけ取る。
そして本当においしかったら相応の量を取り、サラダなどその他を付け加えて本格的な料理セットを自分で作るのだ。
さあ、ひととおりそろえたのでテーブルの食べ物をしばらく眺め撮影などしてからいよいよ食集中タイムである。
7.デザートは最初に取っておく
あたらしいビルは開口部が大きく、足元から頭上はるか上、天井までが窓だ。
このレストランは開放感がかなりあり自然光で明るい。
さて、次はデザートの話だ。
吾輩は、ビュフェの場合、実は最初にデザートを取るのだ。
最初だと崩れていない場合が多く、見栄えがいい。
先に書いたように吾輩は開店から10~15分後に入るので、その間に誰かに取られていることはある。
それでも最初のうちはまだ見栄えがいいので、しばしビュフェ台を眺めて楽しみ、それからいくつか取ってきて自分のテーブルを飾るのだ。
次に、冷めても構わなさそうな食事系を取って来る。
最後は温かいまま食べた方がいいものを取ってきて、テーブルに着き、さっそくいただく。
さあ、お食事が済んだので、すでに取ってきてあるデザートタイムに続く。
8.デザートタイム
8.1.タピオカの話
和菓子の水まんじゅうのように見えるが、わらび粉ではなくタピオカとのことだった。
タピオカまんじゅうは、わらび粉よりももっと弾力があっておもしろいとは思ったが、結構弾力がありすぎかもしれない。
日本では流行が去ったタピオカはインドネシア産などのキャッサバのデンプンから作るもので二束三文でともかく原価が安い。
日本でタピオカで儲けた人は多いのだろう、と思いを馳せる。
そして在庫がまだあるのだろう。
このようにタピオカミルクティー以外にも利用して消費しているのでしょうね。
でも、ハッキリ言って水まんじゅうはわらび粉に限る。
高いからこのようなビュフェには出せないだろうが。
ここでのタピオカデザートはあくまでも「餅」と命名しているところがくせ者だ。
ちなみに吾輩が初めて一人旅した外国が台湾で、その後も何度も訪れてひたすら食べに食べて食べ歩いた台湾では約30年前でもタピオカ入りの飲物はあった。
蜜豆のようなデザートもタピオカ入りだった。
タピオカは台湾ではずっと昔からある伝統デザートだった。
そこが日和見的な日本とは異なる。
すごいブームがやってきたと思ったら、数年後にハタとなくなってしまうのが日本の特徴だ。
利潤追求だけで終わってしまい、伝統までには至らない土壌なのだ。
ともかくタピオカ文化は日本には根付かなかったということだ。
8.2.その他のデザート
どうしても吾輩は盛りつけが下手だが、デザートは一通り取ってお味見させてもらった。
どれもが普通においしかった。
ビュフェの専門家らしく、何度も何度もビュフェ台付近をウロウロ行ったり来たりしている「膨らんでいる女性」などにとっては、たくさん食べられるビュフェが相当魅力だろう。
8.3.胸焼けで終わる・・・_| ̄|○
・・・しかしこの後のことだが、何が原因だったかわからないが、吾輩は食後に胸焼けが発生した。
鋼鉄の胃袋を持っていると自負している吾輩は、胸焼けを感じたのは人生で2度ほどしかない。
今日は吾輩の人生上記念すべき「胸焼け」日だ!
犯人がデザートか、お料理なのかわからないが、夜までずっと消化しきれないような違和感が続いた。
23時頃まで食欲がなく、その後行きつけのレストランに韓式お粥を食べに行った頃には全快していたが、今回のビュフェで胸焼けがしたのは覚えておこうと思った。
胸焼け=消化不良の一種、つまり消化に悪いか消化に異様に時間がかかる食べ物が胃に入ったのだ。
食べ物というのは口に入れた瞬間に舌で美味いと感じるのが基本だが、それだけでなく、その後気持ちよく消化して出すまで引き続き体調も含めて「総じて美味い」でないと、その食べ物は結局美味しいとは言えない気がする。
今回の犯人は突きとめられないが・・・
(まさかタピオカが消化に悪かった?またはネパールカレーか何か見えないところで合わない油を使っていたか?などという憶測しかできない)
・・・が、まあそういうことだ。
ちょっと後口の悪いビュフェだったことを記録しておこう。
9.飲物
飲物で特筆すべきこと、それはレストランの水が臭くて飲めなかったこと。
どうすればこのような水になるのかわからない。
それに、ビュフェではコーヒー類かティーバッグで出す紅茶やハーブティー類だけだ。
ウーロン茶やオレンジジュースはなく、訊くや否や女性スタッフに無機質に「有料です」と返された。
よく訊かれてうんざりしているような物言いだった。
吾輩は無料の感覚だが、一般には3600円相当のランチビュフェだ。
一応以下に飲物の種類が写った画像を公開しておく。
参考に。
さあ、1階のレセプションに戻ってチェックイン出続きをして部屋をアサインしてもらおう。
(この話、終わり)
(ホテル滞在の話に続く)
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