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冷凍保存松ぼっくりから豆乳ヨーグルト作り スクチャイDIY日記005 2024.11.11
<序>
前回、初挑戦ながら、
むっちゃ簡単な「松ぼっくり豆乳ヨーグルト」作り スクチャイDIY日記001 2024.10.24
でうまく作れた松ぼっくり豆ヨーグルトを、今回は2度目として前回収穫後に冷凍庫に保存していた松ぼっくりを使って作ってみた。
また、出来た松ぼっくりヨーグルトの一部をタネとして次世代のヨーグルトを作る試みを行うため、仕込みを行った。
前回は作成後に留守の予定があったので引き続き作れなかったのだ。
1.冷凍保存の松ぼっくり
![](https://assets.st-note.com/img/1731251895-VKlj8U30gEqe7OzNFodBIuHp.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1731251939-SAbZ3ja7t1Ewi0eqHYzLVhW8.jpg?width=1200)
前回採取してきた松ぼっくり3個のうち1個を初回に使用、残りの2個を家庭用冷凍庫に保存していた。
その凍っている状態の松ぼっくりを2個冷凍庫から取り出した。
2.冷凍松ぼっくりをそのまま使う
![](https://assets.st-note.com/img/1731252274-gt3NOeLRzxAu8cJE2KskF10q.jpg?width=1200)
凍ったままの松ぼっくり2個をプラ瓶に入れた。
特に解凍は行っていない。
3.常温の豆乳を入れる
![](https://assets.st-note.com/img/1731252400-4gtIOqKh2EnVT0QRf3JWdBFs.jpg?width=1200)
常温の無調整豆乳を全体で300mlになるように瓶に注ぎ入れた。
今回、松ぼっくり2個と豆乳を300mlまで入れたことについては特に意味はない。
言ってみれば吾輩の気まぐれだが、実は松ぼっくりを使う実験はこれで終了するためだった。1個残しても捨てるだけになりそうだったので使ったのだ。
本来は松ぼっくり1個あたり500mlほどの豆乳でヨーグルトができるようだ。
松ぼっくりを多く入れたり豆乳を少なくするのは確実にヨーグルトを作ることにもちろん何も問題はない。
外気温10度を下回る日が続いていたので室温は前回より5-10低い15-20℃程度だろう。
時折お湯を作ったり調理したりするガスコンロの近くに放置した。
つまり気温以外、放置場所の環境は前回と同じだ。
4.12時間後、泡が発生
![](https://assets.st-note.com/img/1731253010-N6eiP7G1VSfMdjZpnvu5WEAX.jpg?width=1200)
仕込みから約12時間後、振り回したわけでもないのに泡が発生していた。
酵母の発酵による二酸化炭素かもしれないが、それにしても多いような気もした。
液体はまだとろみはなく、さらっとした豆乳のままで、香りも豆乳そのものだった。
5.翌々日の60時間後に完成
![](https://assets.st-note.com/img/1731253302-NXqEHs9PLVm4kJgMG6tCZhf2.jpg?width=1200)
丸2日48時間経過しても変化がなかったが、さらに12時間後の仕込みから60時間後にとろみが確認できた。
すでに豆乳の香りはなく酸っぱみのあるさわやかな香りだった。
松ぼっくりヨーグルトの完成とみていいだろう。
前回は仕込みから36時間後に出来たが、今回60時間かかったのは気温が低かったためであろうか。
もうひとつ原因があるとしたら冷凍保存した松ぼっくりを使ったからかもしれない。
6.食べてみたら前回同様おいしかった
![](https://assets.st-note.com/img/1731253760-HCauJTvEz06rXVwojPZheckS.jpg?width=1200)
さっそく器に出して食べてみた。
前回同様さわやかな香りとさらっとした舌触りでおいしかった。
![](https://assets.st-note.com/img/1731253872-nXa1iIxAK9TQ8vBtmM7DjdNy.jpg?width=1200)
7.次世代松ぼっくりヨーグルトの仕込み
![](https://assets.st-note.com/img/1731254010-f7EZ8S4hXTgHJ25KeWMVlqLP.jpg?width=1200)
出来たての新鮮なヨーグルト100mlをタネ菌にして、さっそく次世代のヨーグルトを仕込んだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1731254173-iyZkvrILFsKJhg4UBxpet3R0.jpg?width=1200)
全体で400mlになるように豆乳を注ぎ同じ環境下に放置し、次世代のヨーグルトを期待する。
結果は後日報告する。
8.残りのヨーグルトを食べきった
![](https://assets.st-note.com/img/1731253901-miLQlftYNv5ZGKybapC1EwxA.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1731254735-CVJLDM75aeoxlZW84HphrcEF.jpg?width=1200)
完成後に一回試食し、次世代用に100mlのタネ菌を取り、残りは約3分の1ほどとなったので全部茶碗に入れて食べてしまうことにした。
松ぼっくりは飾りでありもちろん食べないが、写真のように松ぼっくりを入れておくといかにも松ぼっくりヨーグルトを食べている、という感慨ひとしおである。
9.まとめ
<準備したもの>
無調整豆乳(固形分9%かそれ以上)
冷凍保存した松ぼっくり(豆乳500mlに対し松ぼっくり1個が標準だろう)
500mlが入る容器
<発酵環境>
今回の室温は15-20℃だったと思われるが、そのためか、あるいは冷凍松ぼっくりを使ったためか、完成まで丸2日と半日60時間かかった。
<結果>
冷凍松ぼっくりでも問題なく松ぼっくり豆乳ヨーグルトができることがわかった。
今回は10月にもかかわらず樹上に実る青い黒松の松ぼっくりが得られたが、通常青い松ぼっくりは春先から夏の間である。
その間に採取した松ぼっくりを冷凍保存しておけば青いものが手に入らない時期もヨーグルトを作ることが出来る。
<材料採取について・補足>
茶色い松ぼっくりにも酵母と乳酸菌が付着しているのでヨーグルト作りにも使えると思うが、茶色い松ぼっくりはタネを飛ばすため大気の湿度に応じて開閉するので中に虫などの異物が入ってしまうことも考えられる。
このため、隙間がない青い松ぼっくりの方が衛生面で安心だろう。
酵母と乳酸菌がいるのは松ぼっくりだけでなく松葉もそうだ。
つまり松葉を使ってもヨーグルトはできるはずだ。
黒松や赤松は常緑樹なので年中緑の松葉を得ることができる。
前回も書いたが、松ぼっくりにしろ松葉にしろ地面に落ちているものは樹上よりもはるかに虫や土壌微生物などに汚染されている可能性が高いので衛生面で使わない方が賢明だ。
さらに採取する松やその場所について、念のため農薬や除草剤などの薬剤散布情況なども把握しておいた方がいいだろう。
7.おわりに
次世代の(松ぼっくりを使わない)松ぼっくりヨーグルトについては後日報告するが、松ぼっくりと豆乳を使ったヨーグルト作りは一旦終了する。
松ぼっくりで作った豆乳ヨーグルトは一応おいしいが、同時に実験を進めていた「ケフィア」の方が味も見た目も気に入ったので日常作り続けるのは「ケフィア」に決定したためだ。
もともと豆乳ヨーグルトの風味が苦手だったということもある。
豆乳はそのまま飲むのは好きで、牛乳よりむしろ豆乳を常備しているほどだが、ヨーグルトにした時の豆乳特有のにおいが気になるのだ。
その好き嫌いは人によるかもしれない。
ともあれ松ぼっくりヨーグルトはおいしかったし、身の回りで比較的簡単に手に入れられる松の葉や実という自然のものを「無料で」手に入れ、さらに常温放置で気軽に作れるヨーグルトということで一種の感動さえ覚え、非常に楽しかった。
牛乳で作ったらどうなるのか?においや味は?
松葉だけで作ってみたら?
などの気になる課題もあるのでそのうちそれらの実験も行いここで報告したい。
最後に書くと、「松ぼっくりの豆乳ヨーグルト」と「牛乳で作ったケフィア」を同時進行したのでどうしても比較してしまうのだが、吾輩にとって今のところ気に入っているのは「ケフィア」の方なのだ。
しかしちょっと気に入らないのが豆乳のせいだとしたら、今度は松ぼっくり+牛乳でヨーグルトを作りたい。
そうすると松ぼっくりが挽回できるかもしれないのだ。
※(注意)再三書いているが、ここにある方法で作った食べ物で万が一お腹を壊したりなどの健康被害が出ても当方は一切責任をとれないのでそこのところをくれぐれも理解した上でこの記事を参考にされたい。
別記事「むっちゃ簡単な「ケフィア(ヨーグルト)」作り スクチャイDIY日記002 2024.10.25」も参照
おわり