0507日記_自炊に慣れてきた
就職に伴い一人暮らしを始めて1ヶ月と1週間。入社早々に自宅待機になりおよそ1ヶ月。
自宅待機の期間中、外出自粛と節約のためにほぼ毎日自炊をしていたら、自炊に慣れてきた感がある。
慣れてきたとは具体的にどういうことかというと、まず食材と食材、あるいは食材と調味料の合う・合わないが分かってきた。
それにより、レシピを完璧にコピーするだけでなく、「ここをこうアレンジしてもいけるんじゃないか?」と予測が立つようになり、そしてそれが大きくは外れないことが増えた。
その結果、たとえ作りたい料理のレシピに書いてあるものが家になくても、食材をむやみに買い足さず、他のもので代用してそれなりの成果物ができるようになってきた。
たとえば今日の夜の献立
・そうめんチャンプルー
・ザワークラウト風キャベツとソーセージの煮込み
・ニラと大葉の豚汁
レシピ通り作ったものはひとつもない。
そうめんチャンプルーの具材は、参考にしたサイトには「茄子、ズッキーニ、玉ねぎ、ハム」とあったけれど、採用したのは玉ねぎだけであとは筍とソーセージで代用した。ごま油もないので普通の油。
豚汁はスープ研究家の有賀薫さんのレシピ(*)を参考にしたが豚肉は豚バラがなくてロース肉。また、豚肉以外の具材はニラだけだったところに、冷蔵庫の中で可哀想なくらいしなしなになっていた大葉を投入した。
(大葉、買ってから数日ですっかりダメになってしまった…。何が悪かったのだろう)
どうしてこんなに代用や自己流アレンジだらけになったのか。
というのは、今日は本来ならおよそ1ヶ月ぶりの出社日になるはずだったのが、緊急事態宣言の延長に伴ってやっぱり出社しなくていいです、ということになったからだ。
それで出勤ついでにスーパーにも寄って何か買い足そうと思っていたのが、チャンスがなくなってしまったのである。
出不精なので買い出しのためだけに外出する気も起きず、結果として今日はありあわせの食材で間に合わせようということになった。
そういうことなのだが、普段からあまりとり合わせを考慮せず無計画に食材を買いがちなうえに、最後にちゃんとした買い出しに行ったのが4月29日と1週間以上も前だっただけあって、冷蔵庫に「これとこれとこれがあれば○○が作れるぞ」といえるような良さげな食材は残っていなかった。
このあたりはまだまだ自炊(自活?)レベルの低さの表れにも思うが、このような状況だったからこそ慣れてきたことを実感したのだろう。
つまり、これだけ限界の残りもので(適当に)作ったにもかかわらず、それなりに美味しいそうめんチャンプルーと豚汁ができたのである。
キャベツとソーセージの煮込みにいたっては「なんかこういうのよくあるよな〜」くらいのボンヤリした見立てでレシピすら検索せずに作った。こちらもそれなりに美味しかった。粒マスタードを付けてムシャムシャ食べた。
何があれって、これは私にとっては明らかな成長なのだ。
実家住まいだったころも料理をしないではなかったが、「○○が作りたい」と思い立ったときにそのためだけに買い物に出かけ、かつあとでどれかが余ったからといって連続的に自炊するわけではないので自力で使い道を考える必要がなかった。
しかも食費は親持ちというチートが使えたので、振り返るとだいぶん無責任に散財していたような気がする。
そんな環境でありながら、たまに少しでも食材や調味料を自分流にアレンジしたら、途端に食えないものができ上がっていたのだ。
失敗を重ねるたびに私の中で「レシピは偉大なり」という気持ちは大きくなり、なにか作るならレシピを100%再現、を心がけるようになった。お金の心配もしなくてよかったし。
いま思えばアレンジがうまくいくかどうかは単純に場数、まさに慣れの問題だったのだろう。
おこもり生活およそ1ヶ月、少しずつだが慣れてきて打率が上がったのはかなり嬉しい変化である。
そんなわけで、生活費を自分で負担することに加え、時節柄できるだけ外出を減らそうという気持ちが働くことは(単に外出が面倒な性格もあるのだが)、いわばサステナブルな自炊力を磨くにはちょうどよいのかもしれない。
ただ、「それなりに」を連発していることからも分かるように、自信をもって誰かに振る舞えるような腕前ではまだ到底ないので、ひきつづきぼちぼち頑張っていこうと思う。
ちなみにトップの写真は夕飯ではなく、今日の昼に食べた、これまた残りものをまるっと処理した雑炊です。夕飯は家の照明が悪いのか、私にカメラの腕がないのか、どうしても美味しそうに撮れないので…。
おわり
*有賀さんのレシピこちらです(有料連載):
カリカリお肉で味わい豊かな、ニラだけ豚汁。|スープ・レッスン|有賀薫|cakes(ケイクス)
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