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音楽の遊び(Musical Game by Mozart) Kohjiさんバージョン2
先日、モーツァルトの音楽の遊びの記事を書きました。
これは、アルファベットの名前をインプットすると、モーツァルトが自動的に作曲してくれるシステムです。
そう紹介しましたが、誤解があるといけませんので、正しく言い直します。
これは、モーツァルトの音楽作品の一つです。
英語名は、Musical Game in C Major, K.516f
日本語では、音楽の遊び ハ長調 ケッヘル516f
全部で97小節の楽曲で、2小節または1小節のフレーズが全部で49個書かれています。
でも、各フレーズの演奏順序は指定されていません。
では、どうやって演奏するのか、ということですが、モーツァルトはどのフレーズをどういう順序で演奏するか決める方法を考案しています。
それは、任意のアルファベットの文字の並びを使った方法です。
詳細は、上のモーツァルトの自動作曲システムをご覧いただきたいと思いますが、各フレーズにはaからzまでラベルが付けてありまして、例えば人の名前でも物の名称でも、その綴りの順序でフレーズを並べることで、一つの名前に対して必ず一通りの音楽が出来上がる仕掛けになっています。
言葉の数だけ、異なる楽曲ができるわけです。
もちろん、ランダムなアルファベットの並びでも出来ますから、膨大な、ほぼ無限のパターンの作品が生れます。
ただ、モーツァルトは猫のように飽きっぽかったのか、わずか数例のメモしか残していません。
それも、メロディだけで、伴奏もコードの指定もありません。
そこが、私のようなアレンジヲタクの楽しみでもあるんですが。^^
さて、この音楽の遊びは、作曲・編曲をうたい文句にしたお遊び、いや、トレーニングと言い換えましょう、そういう使い方ができるのでとても面白いのですが、問題もあります。
一番の問題点は、jに対応するフレーズがないことです。
何故モーツァルトが、jを無視したのかは、わかりません。
また、ⅹに対応するフレーズもないのですが、これは多分、ドイツ語ではⅹがほとんど使われないからでしょう。
ⅹは代替としてk+sを使えばいいので、問題はjをどうするか、です。
その問題に直面したのは、Kohjiさんという方のお名前を拝借して、音楽の遊びで遊んでみようとした時でした。
jが使えないと、Kohjiでは作れない。
でもjの発音に似たzを使う手がある。(全然違うのですが^^;)
そこでKohjiさんのご許可を頂いて、Kohziとして作った曲が、先日記事の中で紹介した「鏡の中のあまのじゃく」だったんです。
楽譜は、上の動画にも出していますが、こうなります。
さて、それから少し後のことですが、jはiで代用できるのではないかと考えました。
と申しますのは、iとjは、共にギリシャ文字のイオタに由来する同系の文字で、大昔は同じように使われていたと、どこかで読んだからです。
なので、強引に
i = j
と考えまして、Kohjiさんの第2バージョンとして、Kohii を使ってもう一つ作りました。(等号による表現は、げんすけさん の影響かと・・・)
譜面づらは、ほとんど同じに見えます。
でも今度は、パイプオルガンによる重厚かつ壮麗な音楽になりました。
(この季節に聞くのは、ちと暑苦しいですが^^;)
ということで、よろしければ、なるべく涼しいお部屋でお聴きください。