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かごめかごめ

わらべ歌には、何か不吉な感じがするものが多いですね。
小さい頃に遊んだかごめかごめも、歌詞にいろいろな怖い解釈ができることから、怖いわらべ歌の代表格といえると思います。

このわらべ歌についてウィキペディアで調べましたら、次のように説明されていました。

この童謡には各地方で異なった歌詞が伝わっていたが、昭和初期に山中直治によって記録された千葉県野田市の歌が全国へと伝わり現在に至った。野田市が発祥地といわれることから、東武野田線の清水公園駅の前に「かごめの唄の碑」が建立されている。

東武野田線の駅なら、私の家の最寄駅から電車で一本で行けるし、歌碑が置かれているのはどんな雰囲気のところだろうと気になりまして、数年前に写真を撮りに行ったことがあります。

行ったのはお昼ごろ。
清水公園駅を降りると地下道に続く出口が線路の両側にあって、どっち側に行ったらいいのかわからず、とりあえず人の流れに付いていきました。地上に上がると、今まさにベッドタウンとして開発中といった感じの広々としたところに出ました。
そちら側に歌碑があるようには思えなかったので、地下道に戻って反対側の出口に行きましたら、ロータリーがあって、その先に小さな石像がありました。

かごめかごめ6

小さな子供がしゃがんで両手で目を塞いでいる像です。
この周りを取り囲んだ子供たちが、「かごめかごめ」を歌っている場面が目に浮かびます。

この石像は、石の表面が部分的に着色していまして、やや不気味感もあるのですが、明るい青空が背景になっているせいか、歌詞に感じるような不気味さはありません。
さらに加えて、石像の向かって左側にある「?運動推進の街」と読める看板。

これがいけません。舞台効果を台無しにしています。

調べましたら、清水公園のある千葉県野田市には、健全な青少年を育成するための「あおいそら運動」というものがあるのだそうです。
写真では「あ」が写ってませんので、も含めて引用します。

いさつしよう
もいやりの心を育てよう
けないことをしない勇気を持とう
うだんと話し合いの輪をひろげよう
くなことだけ考えず元気にがんばろう

どれも、とても大切なことですね。

しかし記事としては、このままではまずいんです。

というのは、次にかごめかごめをおどろおどろしくアレンジしたものを紹介したいのですが、これではその前口上にならないから。^^;

そこで、写真を少し加工させていただきました。
下のSoundCloudのジャケ絵に使っています。少しはアレンジの雰囲気とマッチするものになったのではないかと思います。

なお、見出し画像は、石像の台座にある歌詞です。
こちらも禍々しく加工しました。(空間がねじれていますが。^^;)

よろしければ、かごめかごめおどろおどろアレンジをお楽しみください。
ジャケの石像写真を眺めながら聴けば、おどろ感が強まるかもしれません。
あるいは全く驚かんか。^^

かごめかごめ ― おどろおどろアレンジ ―
編曲:古い音楽帳(音楽帳工房)
歌:さとうささら(CeVIO)


以下は、DTMとしての楽曲解説です。

アレンジでは、歌メロが3回繰り返されます。
最初は、ルネサンス時代に使われた弦楽器でヴァイオリンの先祖にあたるフィドルの音色。
二回目が、同じくルネサンス時代に使われた角笛ゲムスホルンの音色。
最後が、合成音声のさとうささらの歌声です。
初めの方に風が唸る音も聞こえますが、これは風音器といって現代音楽で使われるれっきとした楽器から出る音です。

さとうささらを使いましたのは、笑顔が張り付いたような無表情な歌声が、このおどろアレンジにぴったりしていると思いましたので。
最近の合成音声は、AIを使って非常に人間的な歌声を出すことができるようになってきました。このさとうささらは一昔前のものでAIではありませんが、最新のAIによる合成音声もいくつか試してみました。ところがAIの合成音声は結構人間味があって温かい感じがしまして、このアレンジにはあまり合わないと感じました。

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